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【巨人V逸の理由】(2)岡本、重信、桜井…出てこなかった若手

スポーツ報知 9月14日(水)11時0分配信

■積極打法が通用しなかった岡本

 G球場とは別人のように凡退した。5月27日の阪神戦(東京D)。開幕2軍を経て巡って来たチャンスで、岡本は当時イースタンで本塁打、打点トップだった実力の一端すら示せなかった。ボール球で併殺、空振り三振。最後は内角で見逃し三振と手玉にとられた。3戦1安打。2軍に逆戻りした。

 ファームで確立した積極打法が1軍では通用しない。岡本は「2軍では甘い球が1打席2球、3球と来ることもあるけど、1軍ではない。(1軍で結果を出すには)1球で仕留められるようにしないといけなかった」と受け止めた。ファームから1軍を意識して打撃や守備を考える必要があった。2軍で活躍して1軍に上がるため―より、1軍で結果を出すために2軍で何をすべきか―が重要と痛感した。

■俊足を生かし切れなかった重信

 「競争に勝って(レギュラーを)つかんでほしい」。由伸監督は若手に期待を寄せ、オープン戦から過去にないほどチャンスを与えたが、応えられなかった。岡本を退けて三塁を死守した村田は、好成績で指揮官の決断の妥当性を証明したが、守備位置のくくりを外した時、新星が定位置をつかめなかった事実は別の場所にひずみを生む一因になった。

 キャンプで好調だった重信も、空振りや飛球が多く俊足を生かし切れなかった。打席の立ち位置を下げ、意識してトップを作り、ボール球を見極める―などの2軍での取り組みが1軍では結果に反映されなかった。「大田や中井も主力を脅かせなかった。今年は今までにないくらい若手にチャンスがあったのに」と村田ヘッドコーチ。中堅に差しかかった選手も殻を破れず、既存戦力に頼らざるを得ない日々が続いた。

■桜井が直面した“1軍の壁”

 今季、代打の打率はリーグ最低の1割5分6厘。若手の突き上げ不足がベンチの層の薄さを招いた。亀井らの離脱も響き、昨年まで戦力に厚みを与えた高橋由(現監督)、井端(同内野守備走塁コーチ)の穴が埋まらない。一気に攻める二の矢、三の矢を欠いた。

 岡本や重信が直面した“1軍の壁”は投手にも存在した。桜井、平良、長谷川(いずれも1登板のみ)ら次々と先発機会を与えたが、チャンスをつかめず。今村もローテ死守には至らず、結果を残した若手は田口だけだった。5月から内海、大竹寛とベテランが先発入り。以降、その座を脅かす者はいなかった。

■3軍効果待つ過渡期

 2軍は新設の3軍によって競争力が増し、イースタン首位を快走した。現在のチームが過渡期にあることは首脳陣、球団の共通認識だったが、複数の関係者は早くから「3軍効果が1軍に及ぶには2年はかかる」とみていた。その意味で、今季は新たな挑戦の効果が1軍に波及するまでの辛抱すべき時間だった―との見方もできる。首脳陣、フロントは若手の台頭に期待してはいたが、不可欠な力として計算していたわけではない。短期的な視点で言えば、あらゆる事態を想定して編成したはずの助っ人が誤算だった。(特別取材班)

最終更新:9月14日(水)11時0分

スポーツ報知

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