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<河川敷16歳殺人>傷害致死容疑で少年2人家裁送致 反省や黙秘も

埼玉新聞 9月14日(水)22時41分配信

 埼玉県東松山市下唐子の都幾川河川敷で吉見町中曽根の井上翼さん(16)の遺体が見つかった事件で、さいたま地検は14日、殺人容疑で逮捕された14~17歳の少年5人のうち東松山市の無職少年(16)と川越市の中学3年男子生徒(15)の2人について、傷害致死の疑いで、さいたま家裁に送致した。家裁は同日付で2週間の観護措置を決定した。

 地検は家裁送致された2人の容疑を傷害致死に変更した理由について、「さまざまな証拠を検討した結果」と説明。認否や「刑事処分相当」の意見を付けたかどうかは明らかにしていない。ほかに逮捕された無職少年(17)、14歳と15歳の中学3年男子生徒=いずれも東松山市=の3人は勾留期限の15日、さいたま家裁に送致される見通し。

 観護措置の期間は最長で8週間。家裁は今後、非公開の少年審判を開いて少年院送致などの処分を決定する。刑事処分相当と判断された場合、少年は検察官送致(逆送)され、成人と同じ裁判員による刑事裁判を受ける。

 少年5人は共謀して8月22日、河川敷で井上さんを溺死させたとして逮捕されていた。井上さんを殴ったり、川の水に頭を沈めるなどの暴行を加えたとみられる。

 捜査関係者によると、井上さんは事件前、少年らから遊びに誘われた際に東松山市内にいたのに「大宮にいる」と断り、連絡にも応答しなかった。このうそが少年らの怒りを買い、集団暴行に発展。5人は暴行への関与を認めたものの、殺意については否認していた。一部の少年は反省の態度を示している一方、黙秘の少年もいるという。

 県警は14日、新たに少年1人を現場に立ち合わせ、当時の状況を確認した。

 井上さんの遺体は8月23日午前8時ごろ、全裸で下半身と上半身の左側が砂利に埋まった状態で発見された。前日の22日は台風の影響で川が増水、河川敷は水没しており、遺体は自然現象で埋まった可能性もあるという。

最終更新:9月14日(水)23時51分

埼玉新聞