ここから本文です

<河川敷16歳殺人>まっとうな道歩けない…家裁送致「全部話して」

埼玉新聞 9月14日(水)23時36分配信

 埼玉県東松山市下唐子の都幾川河川敷で、吉見町中曽根の井上翼さん(16)が遺体で見つかり、14~17歳の少年5人が殺人容疑で逮捕された事件で、さいたま地検は14日、傷害致死の疑いで、東松山市の無職少年(16)と川越市の中学3年男子生徒(15)の2人をさいたま家裁に送致した。井上さんの友人や知人らは「(少年たちは)正直に全部話してほしい」と事件の真相解明を願っている。

 「翼のことを思うと悔しい。気付いてあげられれば…」。井上さんの友人の女性(16)は事件後、自分を責める日が続いている。捜査関係者によると、少年5人の供述には逮捕時から変遷があるほか、黙秘に転じている少年もいるという。友人は「翼は『何で自分がこんな思いをしないといけないんだ』と今も怒りと疑問の中にいると思う。翼のためにも、包み隠さずに話してほしい」と心情を吐露した。

 幼い頃から井上さんを知る吉見町の40代主婦は「どうして翼がこの世から去らなければならなかったのか。翼はもう何も言えない。5人には本当のことを話してほしい」と語る。家裁送致された少年は少年審判後、それぞれ処分が決定する。主婦は「人の命が失われた重みを考えてほしい。起こった事実と正面から向き合わない限り、本人たちは社会に出た後、まっとうな道を歩けない」と訴えた。

 逮捕された少年5人の友人男性(18)は「もう悪いことは二度としてほしくない。自分のしたことを見詰め直してこいと言いたい」と語った。

最終更新:9月15日(木)9時11分

埼玉新聞