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キヴにヴィエラにトッティ! 全てを奪ってきた“市場の覇者”レアルが獲り逃がした5人の名手とは?

theWORLD(ザ・ワールド) 9月14日(水)19時32分配信

もしも実現していれば……

引く手数多のスーパースターが新天地を選ぶ際、その決め手となるのがサラリーの額なのか、それともクラブの格式なのかは分からない。しかし、スペインのレアル・マドリードがその両方を保証することのできる数少ない名門クラブであることは事実だろう。

2000年に白い巨人の会長職に就いたスペイン出身の実業家フロレンティーノ・ペレスは、就任早々にライバルのバルセロナからルイス・フィーゴを強奪すると、その翌年には当時世界最高のMFと謳われていたジネディーヌ・ジダンとも契約。金に糸目をつけないその豪快なショッピングはすべてのマドリディスタを喜ばせると同時に、あらゆる方面からの反感を買ったことは言うまでもない。その後もインテルから怪物ロナウドを引き抜くと、2度目の就任となった2009年にはクリスティアーノ・ロナウドとカカーの“ダブル獲り”を達成し、市場の覇者となった。欲しい選手とあらば底無しの資金を投じることでサインしてきたレアルだが、すべてのスーパースターが彼らに「イエス」と答えた訳ではない。次に挙げる5人の名手たちはいずれもレアル・マドリードからの誘いを受けながら、最後まで首を縦に振らなかった“勇敢な男たち”だ。

1:フランチェスコ・トッティ
(元イタリア代表/ローマ)

もしもトッティがコロセウムからの息抜きを決断したとすれば、その行き先はマドリードだったかもしれない。この不世出の天才を巡っては、2004年にレアルのアドバイザーとして入閣したイタリア人アリゴ・サッキ氏による強い進言があったとされており、ペレス会長もまたジネディーヌ・ジダンとのマジカルな競演に心踊らせていたはずだ。もちろん彼らが同じユニフォームを纏うことはなく、トッティはいまだにローマでグラディエーターを演じている。

2:ティエリ・アンリ
(元フランス代表/アーセナル、バルセロナ)

バロンドールを1度も獲得していないことはあまりにもミステリーだが、そのことが彼のイングランドにおける実績を覆い隠すことなどあり得ない。アーセナルに無敗優勝をもたらしたこの“なんでもアリ”のフランス人は頻繁にレアル移籍が囁かれたものの、彼が最終的に纏ったユニフォームはマドリディスタにとっては忌まわしい柄だ。もしもペレス会長がその悔しさを癒す理由があるとすれば、アンリがリーガエスパニョーラにおいてその価値を100%発揮することなくアメリカへ渡ったことだろう。

3:ダビド・デ・ヘア
(スペイン代表/マンチェスター・ユナイテッド)

レアル・マドリードが世界有数の金満クラブだとしても、事務所のFAXが“安物”ならば、ヨーロッパの秒刻みで進むマーケットには付いていけないはずだ。2015年夏のマーケット最終日において、レアルとマンチェスター・ユナイテッドはデ・ヘアとケイロル・ナバスのトレードで完全合意したはずだったが、書類上の手続きが期限までに間に合わず、最終的にこの交渉が日の目を見ることはなかった。いずれのクラブによる不手際なのか、それともFAXの機械が低調なプレイぶりに終わったのかは定かでない。しかし確かなことはデ・ヘアが今も赤いシャツを着続けているということだ。

4:クリスティアン・キヴ
(元ルーマニア代表/ローマ、インテル)

今でこそラファエル・ヴァランが3番手に回るほど競争が激化しているレアルの最終ラインだが、フェルナンド・イエロの退団以降、そのポジションは常に弁慶の泣き所だった。2006年にレアルの指揮官に就任したファビオ・カペッロは上層部(当時はペレスではなくラモン・カルデロン会長)に何度も強力なCBの補強を要請していたとされるが、結局優秀なルーマニア人DFが翌年の夏に向かったのはインテルだ。ただし、本命だったキヴを諦めたレアルが獲得したのは後に素晴らしい貢献を果たすことになるぺぺだということを付け加える必要があるだろう。

5:パトリック・ヴィエラ
(元フランス代表/アーセナル、ユヴェントス)

レアル・マドリードをノイローゼに追い込んできたのは、なにもフェルナンド・イエロの退団だけではない。時を同じくしてクロード・マケレレがチェルシーへと去ったことで、その後のサンティアゴ・ベルナベウにおけるセンターエリアは相手チームにとっての“楽園”となった。この問題を解決すべく、2004年にレアル指揮官となったアントニオ・カマーチョはアーセナルのキャプテンを引き抜くよう求めたが、世界最高のセンターハーフはイタリアのユヴェントスと契りを交わすことに。結局、レアル・マドリードの中盤に継続した秩序がもたらされるには2009年のシャビ・アロンソ獲得まで待つ必要があった。

http://www.theworldmagazine.jp

最終更新:9月14日(水)19時32分

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