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米軍施設建設に陸自ヘリ投入 沖縄・高江で工事強行

沖縄タイムス 9月14日(水)7時15分配信

 沖縄防衛局は13日、東村高江周辺の米軍北部訓練場へヘリパッドを建設するため、陸上自衛隊の大型輸送ヘリCH47を使い大型重機などを訓練場内へ搬入した。米軍施設の建設に自衛隊ヘリを使用するのは極めて異例で、工事を強行する国の姿勢に、市民からは強い反発が上がった。

 午前9時10分、陸自ヘリが北部訓練場のメインゲート内から重機をつり下げ、県道70号を横切る形でH・G地区へ1回目の空輸を開始。以降、午後2時ごろまでトラックなどの大型重機計6台を6回に分けて搬入する様子が確認された。ヘリが県道を横切るタイミングに合わせて、県警は県道の交通を断続的に規制した。

 防衛局は陸自ヘリ使用の理由を「安全かつ円滑な工事を実施するため」と説明。防衛省幹部によると2機のヘリを使用したという。陸自ヘリで搬入する必要がある重機の運搬はこの日で全て終えたとして、14日以降は陸自ヘリを使用しないとの方針を示した。

 防衛省は今回の自衛隊ヘリの使用に関し、米軍などへの基地提供に関する事務などを記した防衛省設置法4条19号を根拠にしているが、自衛隊活動に関しては明記されておらず、法解釈のあいまいさを指摘する声もある。

 来年1月末までのヘリパッド完成を目指している防衛局は、市民の反対運動などで工事に遅れが出ていることから資機材の空輸を決定。9日から民間の特殊ヘリを使って資機材を搬入した。

 一方、大型の機材を運ぶには自衛隊のヘリが必要で、12日、稲田朋美防衛相が陸上自衛隊の中央即応集団に空輸協力の命令を出していた。

 米軍施設建設への自衛隊の関与を巡っては、2007年に名護市辺野古の新基地建設に向けた環境影響評価の事前調査で海自が掃海母艦「ぶんご」を派遣。周辺海域に停泊させ、海自隊員が作業を支援した前例がある。

最終更新:9月14日(水)19時40分

沖縄タイムス