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打者の「勝負強さ」、どう計る?

ベースボールキング 9月14日(水)14時0分配信

“クラッチヒッター”の価値

 各球団残すところ15試合程度となり、ペナントレースも佳境。この頃になってくるとチームの順位争いだけでなく、個人成績の方にも注目が集まるようになってくる。

 特に打撃では打率、本塁打、打点の主要三部門。これらをすべて制覇することを“三冠王”と呼ぶ。

 この他、安打数と盗塁数、出塁率が表彰の対象。野手はこの6部門でタイトルレースを繰り広げている。

 ところが、ある野球評論家はこんなことを言っていた。「首位打者や本塁打王、打点王は表彰されるのに、なぜ“得点圏打率”は表彰されないのだろう」...。


 得点圏打率とは、「二塁もしくは三塁に走者がいる時の打率」のこと。いわゆるチャンスでの強さを計る指標である。

 ちなみに、チャンスに強い打者のことを“クラッチヒッター”と呼ぶ。バスケットボールでここ一番に強い選手を指す“クラッチシューター”から派生した言葉だ。

 打率が高い選手や本塁打が多い選手も称賛に値するが、「最もチームの勝利に貢献しているといえるのは、好機をものにして打点を挙げてくれる“勝負強い選手”ではなかろうか...」というのが上述の評論家の言い分。たしかに、一理あるような気がする。

得点圏打率と打点の関係

 ここでひとつ指摘が入る。

 「結局、打点が多い人が得点圏打率も高くなるんじゃないの?」

 そう思って今シーズンここまでの得点圏打率ランキングを見てみると、意外な結果になる。以下をご覧いただこう。


【得点圏打率ランキング】※9月13日時点

<セ・リーグ>
1位 .400 高山 俊(阪神/打点58)
2位 .384 桑原将志(DeNA/打点47)
3位 .379 筒香嘉智(DeNA/打点96)
4位 .355 菊池涼介(広島/打点54)
5位 .353 平田良介(中日/打点73)

<パ・リーグ>
1位 .333 デスパイネ(ロッテ/打点91)
2位 .327 陽 岱鋼(日本ハム/打点55)
3位 .317 田中賢介(日本ハム/打点53)
4位 .314 角中勝也(ロッテ/打点64)
4位 .314 柳田悠岐(ソフトバンク/打点73)


 ご覧のように、全体トップは阪神のルーキー・高山という意外な結果に。ちなみに、セの打点トップにつける新井貴浩は.340で7位、パのトップである中田翔(日本ハム)は.269で16位だった。

 

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最終更新:9月14日(水)15時35分

ベースボールキング

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