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「熊楠を名誉市民に」と要望

紀伊民報 9月14日(水)17時1分配信

 和歌山県田辺市内の各種団体でつくる「南方熊楠翁生誕150周年記念事業実行委員会」(榎本長治委員長)が14日、来年、生誕150周年の博物学者、南方熊楠(1867~1941)を名誉市民にするよう求める要望書を真砂充敏市長に提出した。

 熊楠は博物学、宗教学、民俗学の分野における近代日本の先駆者的存在で、植物学、特に「隠花植物」と呼ばれていた菌類・変形菌類・地衣類・蘚苔(せんたい)類・藻類の日本における初期の代表的な研究者。和歌山市の出身だが、後半生の37年間を田辺市で過ごしている。

 87年にできた南方熊楠顕彰会(会長=真砂市長、会員約450人)と市は官民で熊楠の顕彰事業に取り組んでいる。その成果を踏まえ、熊楠生誕150年の節目に必要な記念事業をして機運を高めようと実行委を設立した。

 この日、市長室を訪問した榎本委員長は「さまざまな記念事業を計画している。熊楠を名誉市民とし、市民の意識高揚を図った上で開催、市内外に情報発信することで熊楠の顕彰、市の交流人口増加につながるのではないか」と提案。「生誕150周年の節目の年に、名誉市民の称号を」と要望書を真砂市長に手渡した。歴代名誉市民は合気道開祖の植芝盛平や元首相の片山哲ら8人。死後に称号を贈られたのは3人。

最終更新:9月14日(水)17時1分

紀伊民報