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クリプトン、新ハイレゾフォーマット「MQA」に対応したアンプ内蔵スピーカ

CNET Japan 9月14日(水)7時30分配信

 クリプトンは9月13日、新ハイレゾ方式である「MQA(Master Quality Authenticated)」に対応したオーディオシステム「KS-9Multi」を発表した。リニアPCM、DSD、MQAなどの多彩なハイレゾフォーマットをこれ1台で再生できる。発売は10月1日。想定税別価格は28万円になる。

 MQAは、ロスレスの状態でデータ量をコンパクト化できる新ハイレゾフォーマット。「オーディオの折り紙」と呼ばれる独自技術により、ハイレゾ音源の容量を大幅に削減できることが特徴だ。クリプトンでは、8月に高音質配信サイト「KRIPTON HQM」で、MQA方式による楽曲を配信することを発表。追ってMQA対応のオーディオ機器を発売することを明らかにしていた。

 KSシリーズは、アンプを内蔵したスピーカシステム。最新モデルとなるKS-9Multiは、超高域60Hzの再生ができる「30mmリングダイアフラム・ツィーター」と「84mmウーハー」を搭載した2ウェイスピーカシステムで、トゥイータとウーファを別々のアンプで再生するバイアンプ構成を採用する。

 本体にはクリプトンが独自に開発したMQA用のデコーダとエンコーダを搭載し、192kHz/24bitまでのリニアPCM、2.8MHzのDSD、192kHz/24bitのMQA音源の再生をサポート。クリプトンによると、MQA再生まで対応するオールインワンデジタルオーディオシステムは、KS-9Multiが初めてとしている。

 筐体は厚さ8mmのアルミ製エンクロージャを採用し、現行機「KS-7HQM」同様のラウンドフォルムデザインを継承。スピーカベースとネオフェードカーボンマトリックス3層材のインシュレータにより、安定感のある中低音を再生できるとしている。ダクトはフォールデッドダクトによるチューンドバスレフ方式で、豊かな低域再生を実現する。

 前面には3つのLEDを設け、オレンジ1つならば48kHz/24bit、グリーン2つならば88.2kHz/24bit、黄色3つならばMQA 96kHz/24bitと、再生している音源の解像度が確認できる仕組み。ブルーレイオーディオが再生できるHDMI入出力端子のほか、USB、光デジタル、ステレオミニ入力端子を装備する。

 サイズは高さ200mm×幅130mm×奥行き170mmで、重量約3.0(左スピーカは2.9)kg。周波数特性は60Hz~60kHzになる。スピーカグリルには西陣絹織を採用し、音の透過性を高めたほか、同梱のUSBケーブルにはデュアル構造の「UC-HRP1.0」を同梱するなど、高音質再生にこだわった仕様となっている。

 高音質配信サイトKRIPTON HQMでは、10月1日にMQA第1回配信分として20タイトルをリリースする予定。11月1日は10タイトル、12月にも10タイトル程度を追加し、年内にはラインアップを40タイトルまで拡充する予定だ。

 クリプトンの代表取締役である濱田正久氏は「MQA対応の商品化は、約2年前から検討を重ねてきた。MQA方式の楽曲配信に合わせて、ハードも発売できるように取り組み、今回のKS-9Multiが仕上がった。MQAに新たに取り組んだように、今後も少し先進の技術を取り入れる、挑戦する風土を忘れずにやっていきたい」と今後について話した。

最終更新:9月14日(水)7時30分

CNET Japan