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89歳でアイスキャンディー行商 支援に2000万円ネット募金集まる

BBC News 9月14日(水)14時40分配信

米イリノイ州シカゴでアイスキャンディーを売り歩く89歳のお年寄りを援助しようと、インターネット上で募金の呼びかけが行われ、数日間で20万ドル(約2040万円)以上が集まった。

アイスキャンディーの台車を前かがみになって押す様子が、いかにも大変そうなのに心を打たれた匿名の人物が、募金を開始した。ネット上で出資を募るクラウドファンディング・サイト「ゴーファンドミー」でページを設置したところ、予想以上の反応があったという。

フィデンシオ・サンチェスさんが行商を始めたのは、23年前の夏のことだ。仕事から引退してわずか2カ月の7月にひとり娘が死亡。孫たちを引き取ることになった。

その夏には、妻が体調を崩してアイスキャンディーの行商を止めていた。サンチェスさんは、代わりに自分が行商を続けることを決意した。

「これからどうしようって考えたんです。生活するお金が必要だし」。スペイン語を話すサンチェスさんは、米ABCニュースとのインタビューで通訳を介してこう語った。

サンチェスさんは、「朝早く起きて1日中、夜8時まで(働く)」と話した。

通りすがりにサンチェスさんに出会ったジョール・サーバンテス・マシアスさんは、サンチェスさんの勤勉ぶりに感動し、今月9日にゴーファンドミーのページを立ち上げた。ページには、「本当なら引退生活を楽しんでいるべきこの人の姿を見て、胸が押しつぶされた」と書き込んだ。

メキシコ料理店を経営するマシアスさんは、50ドルを出してサンチェスさんからアイスキャンディー20本を買い求めたという。

車でその場を去った後、マシアスさんはサンチェスさんの写真をフェイスブックに投稿し、「この人を最高に尊敬する!」とのコメントを付けた。

写真は大きな反響を呼んだ。

マシアスさんは募金のページを作ることにし、サンチェスさんのために3000ドル集めようと考えた。目標額に達したのは、ページ開設から1時間足らずだった。

12日朝までには20万1000ドル以上が集まった。

予想外の支援を得たサンチェスさんだが、仕事を止める予定はないという。

(英語記事 Chicago paleta vendor Fidencio Sanchez melts US hearts)

(c) BBC News

最終更新:9月14日(水)14時40分

BBC News