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超長期債が下落、検証めぐる観測でツイストスティープ化-中期は買い

Bloomberg 9月14日(水)8時9分配信

債券市場では超長期債相場が下落。日本銀行が行う総括的な検証に伴い、マイナス金利政策の深掘りとともに長短金利差の拡大に動くとの観測を背景に超長期債は売りが優勢だった。一方、期間の短いゾーンは堅調で、利回り曲線はツイストスティープ(傾斜)化した。

14日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.025%で開始。その後マイナス0.015%に上昇した。新発2年物の368回債利回りは3.5bp低いマイナス0.28%と7月29日以来の水準まで低下した。新発5年物の129回債利回りは一時3bp低いマイナス0.205%と8月2日以来の低水準を付けた。

野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、債券市場について、「日銀は長いゾーンの利回りをスティープ化させ、短いゾーンを多めに買うという観測報道を反映した動きとなっている」と説明した。「来週の日銀金融政策決定会合でマイナス金利の深掘りをすぐにやるかに対しては、慎重な感じ。すぐに全部やるとは思わない。買い入れ年限を短期化して、超長期ゾーンのスティープ化を行うと見込んでいる」と話した。

新発20年物の158回債利回り一時5.5bp高い0.495%と3月14日以来の水準まで上昇した。新発30年物の52回債利回りは9.5bp高い0.605%と3月17日以来、新発40年物の9回債利回りは8bp高い0.67%と3月11日以来の高水準を付けた。

長期国債先物市場で中心限月12月物は、前日比22銭高の151円70銭で取引を開始した。その後上値が重く、151円52銭まで伸び悩み。結局は10銭高の151円58銭で引けた。

日銀が20、21日に開く決定会合で実施する異次元緩和の総括的な検証では、今後の金融緩和の軸にマイナス金利政策の深掘りを据える方針だと14日付の日本経済新聞が報じた。国債購入では長期と短期の金利差を広げるように促すことも協議するとしている。

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最終更新:9月14日(水)15時34分

Bloomberg