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OPECの増産凍結協議、既に効果発揮-産油国の非公式会合控え

Bloomberg 9月14日(水)11時47分配信

石油輸出国機構(OPEC)が今月開く非公式会合でロシアと増産凍結について合意するかどうかについて観測が広がっているが、交渉は既に効果を発揮しつつある。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、産油国がアルジェリアの首都アルジェで非公式会合を開くと発表したことを受け、ヘッジファンドなど投資家は原油価格が下落するとの見方をここ5カ月で最速のペースで転換している。OPECが加盟国間の対立を乗り越えることができるかどうかについて懐疑的な見方が強まる中、投機家による米原油の売りポジションの数は8月に達したピークを依然として41%下回っている。OPEC加盟国の高官らは先週、モスクワやパリで相次いで会合を開いた。

OPECがアルジェでの非公式会合開催を発表したことを受け、原油価格は数週間で最大16%上昇。4カ月ぶり安値からの上げを拡大した。イランとイラクが増産を望む意向を示し、増産凍結合意に対して懐疑的な見方が強まったものの、原油価格は上昇分の大半を維持している。価格は4月のドーハ会合での増産凍結合意が不調に終わった後に上昇し、その水準を維持している。

クレディ・スイス・セキュリティーズ(ニューヨーク)の世界エネルギーエコノミスト、ジャン・スチュアート氏は電子メールで「産油国にとって可能な最良の方法は空売り投資家に対し、どうしても必要なら原油生産を若干減らすことができると表明することだ」と指摘。「そうすれば投資家のリスクとリターンに関する算定が変わり、数週間前に過去最高に積み上がった売りポジションが手じまわれ、もっとニュートラルな状況になる」との見方を示した。

CFTCによれば、資産運用会社によるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の売りポジションは8月30日までの3週間に12万4819枚(57%)減り、3週間としては3月以降で最大の減少率を示した。OPECとロシアの合意の真剣味に対して懐疑的な見方が強まったため、売りポジションは翌週に3万4954枚増えた。原題:Deal or No Deal, OPEC’s Freeze Talks Are Already Succeeding(抜粋)

Grant Smith

最終更新:9月14日(水)11時47分

Bloomberg