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ダイモン氏に助言求めたい心境か-銀行業界の清廉の士にもついに醜聞

Bloomberg 9月14日(水)14時38分配信

米銀ゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)は「アバカス」と呼ばれる合成債務担保証券(CDO)、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは「ロンドンの鯨」という不祥事にそれぞれ見舞われたが、米国の銀行業界の「ミスター・クリーン(清廉の士)」といわれてきたウェルズ・ファーゴのジョン・スタンプCEOにも新たなスキャンダルが襲い掛かっている。

ウェルズ・ファーゴは、資産家で著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バー クシャー・ハサウェイが筆頭株主であるという優位な立場を享受し、上位行の間でも羨望(せんぼう)の的となってきたが、金融危機以降の銀行業界において最も外聞の悪い不祥事に巻き込まれた。200万を超える口座を顧客に無断で開設したとされる問題を決着させるため、同行が1億8500万ドル(約190億円)の支払いに応じることが先週明らかになった。

米当局への支払額は決して多額ではないが、騒ぎに火が付いたことで、銀行の評判と自らのレガシー(遺産)へのダメージを抑えるためにスタンプCEOは火消しに追われている。同CEOは来週米議会での証言を求められており、大統領選のキャンペーンでウォール街が民主、共和両党の候補から攻撃を受ける状況で、ウェルズ・ファーゴを厳しく糾弾する絶好の機会が議会に与えられることになる。

スタンプCEOは13日にブルームバーグに対し、「私はそこに赴き、われわれの立場や今回の事態をいかに深刻に受け止めているかを伝える用意がある」と発言。これに続くCNBCのインタビューでは、辞任要求への対応について、「私に今できる最善のことは、この銀行の経営の先頭に立ち、前進させることだ」と語った。

スタンプ氏は20日に上院銀行委員会の公聴会に出席するが、同様の経験があるゴールドマンのブランクファインCEOやJPモルガンのダイモンCEOに助言を求めることがあるかもしれない。CLSAの銀行アナリスト、マイク・ マヨ氏は13日のインタビューで、スタンプ氏について、「大手銀行のCEOという姿をしたアメリカーナ(アメリカの風物詩的存在)であり、卓越したリテールバンカーだ」と述べた。

原題:Stumpf, the Mr. Clean of Banking, Finds Himself Mired in Scandal(抜粋)

Laura J Keller

最終更新:9月14日(水)14時38分

Bloomberg