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【巨人コラム・Gペン】ルール違反にブーイング

スポーツ報知 9月15日(木)16時2分配信

 帝国データバンクがコンプライアンス違反企業の倒産動向調査を発表し、2015年度の倒産は289件だった。前年度比3割増で過去最多を更新。倒産はしていないが、東芝グループは不適切会計処理が発覚し、グループ企業の根幹が揺れた。今年は三菱自動車が燃費不正により、経営危機に陥っている。

 コンプライアンスとは、日本語でいうと法令順守。法律や条例など、法として拘束力のある規則を守るという意味だが、経営法学に詳しい知人によると「法令順守などと直訳するから分かりにくくなる。コンプライアンスは社内ルールだと思ってくれればいいんですよ」と説明してくれた。

 たった一人の起こした社内ルール違反が、数万人規模の会社を簡単にも揺るがす。そこから企業のブランドイメージが失墜し、株価が下がる。経営危機どころか倒産するケースもあるため、今や企業の大小を問わず、コンプライアンス意識の徹底が叫ばれている。

 野球にはチームごとに決め事がある。一つのプレーに対して、どう動くか。それが守備位置だったり、打席での見送り方だったり、対戦チームや相手選手によって変わってくる。言い換えればチーム内のコンプライアンスだ。決め事を守れるチームは強いが、広島にマジックがついてからの巨人は“コンプライアンス違反”が目立った。無死一塁で初球を併殺打にしたり、本塁でタッチを忘れたり。バントして相手がミスしているのに全力疾走を怠ったというのもあった。こういうプレーは記録には残らないが、試合の流れを変えるマイナスパワーがある。

 コンプライアンス対策には、モニタリング(監視、観察)や内部監査などといわれている。そのうちのモニタリングは球場に足を運ぶファンの役目ではないかと感じた。25年ぶりにリーグ制覇した広島には、ファンの大声援という後押しがあった。しかし、その逆も必要ではないだろうか。軽率なプレーに対しては、ブーイングを浴びせよう。巨人はリーグ2位の75失策(13日現在)。失策だけでなく、記録に残らないミスを犯した選手にきちんと反省させよう。ちょっとした油断が敗戦につながり、やがてはペナントも失った今年の教訓。ファンのブーイングは、勝利へのリスクマネジメントにもなる。(編成部・高橋 大司)

最終更新:9月26日(月)13時47分

スポーツ報知

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