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インターネットで死ぬということ 1度の炎上で折れた心 「無数の他人に好かれたくて…」 北条かや

withnews 9/18(日) 7:00配信

 ソーシャルメディアを使いこなし、ライターとしてテレビにも出演するなど活躍の場を広げていた北条かやさんは、炎上をきっかけに、仕事を休まざるを得なくなりました。ネットの評判を気にしてエゴサーチを繰り返し、自分を追い詰める日々。「インターネットで殺されないため」に必要なこと。「まだもがいている」という今の心境を綴ってくれました。

【画像】ネット炎上の怖さ、防ぎ方…「正しく怖がるインターネット」を知るスライド

「SNSは辞めたほうがいい」

 「もうSNSはやらない方がいいのではないですか?」。今年3月の終わり、私、北条かやはあることがきっかけで「炎上」を経験し、ひどく憔悴した。

 ボロカスになった私を見て、芸能事務所のマネージャーが「SNSは辞めたほうがいい」と助言してくれるほど、おかしな状態だったとは思う。

 結局、私はネットをやめることができず、おろかなことに自らの命を絶とうとした。向精神薬への依存もあり、2ヶ月入院することになった。

 退院した今も、ネットの泥沼は深くてなかなか抜け出せない。まだもがいている私の姿を見て欲しいと思って筆を執った。

5年間、北条かやというキャラクターを作り上げてきた

 メガネで黒髪で、清楚(だと思われていて)、社会学の修士号を持っていて、分析的な記事が書ける。「北条かや」なるキャラクターは、そういう像を目指して、私と周りの人たちが作り上げたものだ。

 ある一定の層に「好かれる」のは無意識に分かっていた。学生時代に始めたツイッターのフォロワーは増え続け、ブログは順調にPVを伸ばし、私は会社を辞めた。徐々に執筆の仕事が入り始め、北条かやを始めて5年後には、月に40本以上の原稿を書き、テレビに出て本も執筆するようになった。

 仕事が増えるごとに、エゴサーチの頻度も増えた。ネットで良い評判を目にするたびに励まされたし、「もっともっと、北条かやを頑張ろう」と思えたからだ。

「評価経済社会」の中で、勝ち組になりたかった

 ネットで人とつながるのは気持ちがいい。私はそういう「つながりの快楽」にどっぷり浸っている1人だった。

 自分の記事やツイートへの反応が気になり、テレビに出るようになってからは視聴者の反応が気になり、エゴサーチがやめられなくなった。褒められれば嬉しかったし、けなされれば「汚名返上したい」と思った。

 ネットにいる「無数の他人」を相手に、好かれようと必死だったのだ。「評価経済社会」の中で、勝ち組になりたかった。

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最終更新:9/19(月) 7:04

withnews

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