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炎上・入院・エゴサーチ…「底つき」の果てに得たコンパス 「青い鳥のアイコンが消えたとき…」北条かや

withnews 9月19日(月)7時0分配信

 ライターの北条かやさんは、ネット炎上がきっかけで仕事を休まざるを得なくなりました。入院、そして再度の炎上。ようやく、スマホからツイッターのアプリをアンインストールした時「なぜかとてもホッとした」そうです。誰もが無関係でいられない炎上。それでもネットを使わざるを得ない時、何を気をつければいいのか。追い詰められ「底付き」を経て、北条さんが見つけた「コンパス」とは?

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ネットの中で北条かやは、何度も死んでいる

 今年3月の終わり、私、北条かやは、あることがきっかけで「炎上」を経験した。自殺未遂までしてしまうほどの向かい風だったとき、優しかったのはテレビの現場の人たちと、身近なパートナーだけだった。

 「大変でしたね」と声をかけてくれて、いつもどおり接してくれた。普段と変わらない世界に、どれだけ救われたことだろう。しかし愚かなことに、その「嬉しかったこと」を私はまた、ツイッターに書き込んでしまった。

 「テレビの現場で許されても、ネットはあなたを許さない」「また被害者ぶっている」そんな書き込みが次々に現れて、私はまた自殺未遂をしてしまった。

 ネットの中で北条かやは、何度も死んでいるのである。が、現実にはそんな言い草は通じない。穏やかな春の日に、入院は決まった。芸能事務所からは休業することを勧められた。私はすべてから逃げたくて、それも断った。

「とにかく反応しないことです」

 「ネットでの議論は成り立ちません。1対1の戦いじゃないのですから、仕掛けた側は消耗することがないんです。いつまでも相手を追い詰めることができるんですよ」。入院を決めた医師は、そう言って私に「ネット断ち」を進めた。「とにかく反応しないことです」と。

 「それができないんです。相手の誤解を解きたいと思うんです」「どうしてネットの相手を不快にさせるのか分からない。皆に好かれたいんです」。虚ろな目でそう訴えると、医師は「無理ですよ。とにかく反応してはいけないんです。そこに真面目さは必要ないんです」と言った。

 入院生活が始まった。私についた病名は「反復性うつ病」で、症状のひとつが「薬物乱用」だった。担当医は私に「薬をフリスク感覚で飲んでいたんだね」と言った。恥を承知で書くが、まさにフリスク感覚で向精神薬を飲み続けた結果、どんどん量が増えてしまったのだ。

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最終更新:9月19日(月)7時0分

withnews