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結婚式で別れ曲? 権利代行サービスが生んだ意外な需要 「あなたに会えてよかった」「Boom!」も

withnews 9月17日(土)7時0分配信

 結婚式で盛り上がる新郎新婦の秘蔵映像。思い出の写真にお気に入りの音楽をつけ…ってちょと待って! 実は披露宴などで勝手に楽曲を使うと著作権などを侵害することになりかねません。最近では権利処理を代行するサービスも登場。レコード会社も楽曲を提供したことで、意外な人気曲の発掘にもつながっているようです。

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無断で使うと著作権違反に

 今や、結婚式で流れるBGMは欠かせない存在です。2人の思い出の曲や、定番のブライダルソングなどが会場の雰囲気を盛り上げます。

 通常、個人で音楽を楽しむための複製はOKです。しかし、式場は不特定多数の人が集まり、ブライダルの運営会社も関わるため、個人利用の範囲とはみなされないことがあります。

 レコード会社などに無断で楽曲を使うと著作権違反に問われることになりかねません。

著作権と著作隣接権、二つの権利

 意外と知られていない結婚式の楽曲使用問題。法律自体は以前から存在していましたが、最近、結婚式の演出にこだわる人が増えたこともあり、楽曲使用をめぐるトラブルが目立つようになりました。

 楽曲には著作権と著作隣接権の二つがあります。作詞者や作曲者の権利である著作権はJASRACなどが管理団体として窓口となっています。もう一つの著作隣接権は、楽曲を複製したり演奏したりする権利で、著作権とは別ものです。

 式場での楽曲の再生することも多くの場合、著作隣接権にあたり、権利侵害にならないためにはレコード会社やアーティストの許諾が必要になります。

 そのため、楽曲を使いたい人は、JASRACなど著作権の管理団体に加えて、著作隣接権の権利者の両方から許諾を得る必要があります。

ワンストップサービス登場

 とはいえ、新郎新婦や幹事、友人が、個人の立場でレコード会社に連絡を取って許諾を取れるかいうと、なかなか難しいのが実情です。

 レコード会社によっては、個人からの使用に対して対応する窓口を設けていないところもあり、適切に対応しようとした結果、せっかくのお気に入りの曲が使えない、という事態になってしまうことになりかねません。

 一般社団法人音楽特定利用促進機構(ISUM)は、結婚式で使える楽曲を事前にレコード会社と交渉し、ネット上で権利の処理ができるワンストップのサービスを提供しています。著作権と著作隣接権、両方の権利処理をISUMが代行しています。

 サービスは2014年にスタート。最初、550曲だった登録楽曲は、現在、5千曲をこえています。

 主な利用者は、ブライダル事業を手がける会社で、新郎新婦が使いたい楽曲についてISUMを通して権利処理をします。

 料金は、5分の曲を3曲使用した動画を作り、それを1枚のディスクに記録した場合、1万4850円ほどかかります。

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最終更新:9月17日(土)7時0分

withnews