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蘇った剛速球!虎・藤浪、史上6人目大台自己最速の160キロ

サンケイスポーツ 9月15日(木)7時0分配信

 (セ・リーグ、阪神4-6広島、24回戦、広島18勝6敗、14日、甲子園)もがき、苦しみ、大台に乗った。藤浪が1球で聖地を揺らした。ついに自己最速の160キロだ。どよめきがやまない。序盤の不安定さは相変わらずで、一回から2点を失った。だがその大ピンチの中で、進化の道しるべとなる数字を手にした。

 「引っかけ球ですしね…。別に(スピード)ガンが出たからといって、抑えられるわけではないので。球速より球質だと思います」

 一回、2四球が絡んで一死満塁。今季のこれまで23登板中10登板で一回に失点していた。もう同じ過ちは繰り返せない。打席には同い年の“神ってる”鈴木。気持ちも力も入るのは当然だった。初球で自己最速を1キロ更新する159キロ。そしてカウント0-2からの3球目。この日23球目の外角低めへ外れたボール球が、160キロに達した。プロ野球史上6人目。日本人選手では由規(ヤクルト)、大谷(日本ハム)に次いで3人目の、大台突破だった。

 抑えなくては数字になど意味がないことは、藤浪自身が最も分かっている。結局、鈴木の三ゴロ間と、野間の適時打で2点を失い、また一回から流れを失った。二~六回は完全に立ち直った。七回途中4安打3失点(自責2)。先頭打者への3四球など、今季最多6四球が痛かった。

 160キロにも金本監督は「あそこは出るから。アウトロー。うちの球場は」とサバサバ。香田投手コーチは「打者を追い込むとかカウントを作るとか、もっと大事なことがある」と手厳しかった。

 負けは消え6勝11敗のままだ。かすかに右腕に残った手応えを頼りに、今季最終登板となる見込みの次回登板へ臨む。

 「できるだけリリースを前にして、しっかり打者との距離を詰めるということを意識して投げました。160うんぬんを別にして、押し込めているかなという感覚はあった。その感覚は大事にしたいです」

 屈辱にまみれたシーズンの最後。スピードガンも、藤浪に訴えかけている。こんなところでつまずいている男ではないだろうと-。

最終更新:9月15日(木)8時46分

サンケイスポーツ

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