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体操の技の名前「昔は、割と適当だった…」 大技「ウチムラ」が生まれる可能性は?

withnews 9月19日(月)7時0分配信

 8月31日、東京都内で日本体操協会が開いたリオ五輪の祝勝会。「僕だけない。すごく悲しい。でも、ここまで体操で結果を残してきて、名前がついた技がないのも、逆にありかなと最近思うようになってきた」。個人総合で2連覇したエースの内村航平選手は、そんな自虐コメントで会場を笑わせました。では、名前がない選手は優れていないのでしょうか。いったい、どういう仕組みで命名されるのでしょうか。

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5人中4人に自らの名前

 リオ五輪の体操男子団体で金を獲得した日本代表メンバー。白井健三選手がゆかと跳馬で5個も「シライ」と名がつく技を持っています。加藤凌平選手、田中佑典選手はつり輪で「カトウ」「タナカ」、山室光史選手は平行棒で「ヤマムロ」と、名前がついた技があります。過去には「ツカハラ」「モリスエ」といった名選手の名前のついた技も。

 体操の新しい技には、今回のリオ五輪で白井選手が跳馬で決めた「シライ2」のように、初めて成功させた選手の名前がつくのが慣例となっています。今回の団体金の日本のメンバーも5人中4人は、自らの名前がついた技を持っています。

月面宙返りは「ツーク」?

 体操では五輪や世界選手権などの大きな国際大会で初めて成功させた技に、その選手の名前がつきます。国際体操連盟の採点規則に、2013年版から明確に「技の命名」という項目ができ、ルール化されました。

 採点規則に載っていない技か、載っていても誰もやったことのない技が新技として認められ、選手の名前がつくのです。体操のルールに詳しい日本体操協会の遠藤幸一常務理事によると、13年度版の採点規則では、男子だけで20以上の日本選手の名のついた技があるそうです。

「2012年までは、割と適当だった」

 遠藤常務理事は「2012年までは命名は割と適当だった。国際体操連盟の技術委員の裁量が大きかった」と言います。

 例えば、ある伸身の宙返り技があるとします。誰もやったことがないから新技だと認める委員長もいれば、「誰かがやった屈伸の宙返りを伸身にしただけ」だからマイナーチェンジで、新技とは認めない委員長もいたそうです。

 それが2013年からルールが明確化されました。「仮にメダルが取れないような選手でも、新技開発に力を入れれば、自分の名前が残るかもしれない」と遠藤さん。選手にとっては新たなモチベーションになりそうですね。

 ところで、技の名前で日本人に最もおなじみなのは、鉄棒の「月面宙返り(ムーンサルト)」(後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり下り)でしょう。

 1972年ミュンヘン五輪で塚原光男さんが演じた革命的な技です。日本では「月面宙返り」「ムーンサルト」で通っていますが、海外では「ムーンサルト」では通じません。あくまでも「ツカハラ」。ツカハラは発音しにくいので『ツーク』なんて呼ばれているそうです。

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最終更新:9月19日(月)7時0分

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