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全証拠一覧の開示拒否 「袴田事件」即時抗告審

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月15日(木)7時48分配信

 2014年3月に静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(80)の即時抗告審で、東京高検は14日までに、全証拠の一覧表(証拠リスト)の交付勧告に反対する意見書を東京高裁に提出した。一方、弁護団は「袴田さんは高齢だ。東京高検は審理の迅速化のために積極的に協力すべき」として反発している。同日、関係者が明らかにした。

 意見書は今月1日付。東京高検は「証拠リストの交付を検察官に勧告すべきとする弁護人の主張は理由がなく、その必要性も認められない。そのような勧告および決定(命令)は行われるべきではない」と主張。理由を「弁護人が開示を求める証拠が個別具体的に特定されていなくとも、誠実に回答してきた」とした上で、「証拠リストが交付されていないことで証拠開示請求に支障は生じていない」などと訴えた。

 証拠リストの開示は、5月の刑事訴訟法改正で裁判員裁判など通常の裁判を対象に認められた。これを受け、弁護団が6月下旬、「再審請求審でも当てはまる」などとして、交付勧告を求める申立書を東京高裁に対して提出していた。

 この点についても東京高検は「証拠リストの交付は再審請求に当てはまるものではなく、これが新設されたことを理由に交付を勧告するよう求める弁護人の申し立てには理由はない」とした。

 弁護団は15日に東京高裁で行われる3者協議で反論の文書を提出する方針で、争点の一つとなりそうだ。

静岡新聞社

最終更新:9月15日(木)7時48分

@S[アットエス] by 静岡新聞