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アレルギーを発症させない方法は? 遺伝や環境との関係【子どもとアレルギー8】

リセマム 9/15(木) 15:15配信

 子どもが離乳食や給食を口にするようになり、できることならアレルギーとは無縁の生活を過ごさせたい、アレルギーを避けるにはどうしたらよいかと考える保護者も多いだろう。アレルギーに関する情報サービス「クミタス」を運営するウィルモアの石川麻由社長に、アレルギー症状を発症させない方法やなりやすい傾向について聞いた。

◆アレルギーの発症要因とは?

 アレルギーは、アレルギー症状が出現することでアレルギー発症となります。発症までのプロセスとして、原因物質への抵触から10日以上経過後に抗原への感作(かんさ)が成立し、アレルギー反応を起こす準備ができたあと、抗原に曝露(ばくろ)し免疫細胞が活性化することなどによってアレルギー症状が出現すると考えられています。

 アレルギーに関する血液検査(特異的IgE抗体検査)は抗原に感作しているかどうかを調べる検査になりますが、感作しているということは発症と同義にはならず、アレルギーと定義されている疾患の中で、特異的IgE抗体が陽性にならないタイプもあります。

 アレルギ―の予防の観点では「感作しないようにする」ことと、「感作していても発症しないようにする」ことがあげられます。

◆感作する要因とは?

 抗原に感作する経路として、今までは原因となる食物を食べることで感作すると考えられてきましたが、皮膚から抗原を吸収することにより感作することがわかってきています。この経皮感作においては、皮膚バリア機能が正常に保たれることが予防策となると考えられています。

◆発症予防は? 生育環境も発症へ影響あり?

 発症のメカニズムは明確になっていない面がありますが、お母さまにとっては、妊娠中の母体経由で抗原となる食物を胎児が摂取することや、母乳経由での摂取、離乳食を早く進めることでのアレルギー発症を心配される方もいらっしゃるでしょう。

 しかし、最近では、アレルゲンとなる可能性のある食物においても食べていくことで免疫寛容を誘導し得ると考えられており、調査や研究がなされています。

 そして皮膚経由でアレルゲンに感作したあと、経口により消化器への曝露が起こることが、食物アレルギー発症の引き金になるという考え方が有力視されています。小麦加水分解物含有石けん使用者における小麦アレルギー発症においてもこのケースが見られており、発症要因の一つであると見られています。

 また、何らかの感染症への罹患により炎症を起こすことで抗原感作を受けやすくなる可能性や、接触人数が少ないなど、衛生的な環境下で生育することが発症に影響を与えるのではないかとする衛生仮説などがあります。

協力:ウィルモア 代表取締役 石川麻由氏

《リセマム 編集部》

最終更新:9/15(木) 15:15

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