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群馬県が任意団体「コンベンションビューロー」設立 各種大会誘致、経済効果に期待

産経新聞 9月15日(木)7時55分配信

 高崎競馬場跡地に建設するコンベンション施設の内装案が明らかになり実施設計が迫る中、県は県外からの誘致を促進する「コンベンションビューロー」を15日、立ち上げ側面支援に乗り出す。市町村や観光協会などで作る任意団体で、自治体間の連携を図り、宿泊や周遊客増をねらう。首都圏の各種施設に対抗できる案や体制は築けるか。

 コンベンションビューローは県内35市町村のほか、観光協会、会議運営会社、旅行会社など85団体が参加。平成32年度開所予定の高崎競馬場跡地のコンベンション施設だけではなく、県内各地へのコンベンション誘致が目的で、専門紙への広告掲載なども利用しながら催事主催者に県内の豊富な温泉はじめ観光資源のアピールを行うという。

 具体的な誘致策は15日の設立総会で決定するが、県は今月上旬に行われた推進協議会で「学術会議や各種全国大会などを重点分野とし主催者に寄り添った伴走支援でリピートにつなげたい」と方針案を示した。

 高崎で数多くのコンベンションを誘致している高崎財団の担当者は「県全体で誘致に取り組むことで、そのチャンネルが増え、これまで以上に交流人口増加が期待できる」としている。

 千葉・幕張メッセや横浜アリーナなど他県にも壮大なコンベンション施設があり、誘致のハードルは低くないが、協議会では「都会は人が多く料金も高い。地方でコンベンションを開く人が増えており、良い機会だ」など有識者の意見もあった。

 その一方、宿泊客などが増えるのか、不安も残る。群馬女将の会の塚越裕子会長は、「群馬は東京から距離が近く、誘致できても日帰りしてしまうのでは」と指摘。「旅館のバスで迎えに行くなども可能。情報交換を密にし、とにかく旅館やホテルに声をかけてほしい」と訴えた。

 県や関係団体が誘致に全力を挙げる中、競馬場跡地の施設は設立に向け準備が進む。8月下旬に初めて示された内装案では、2階通路など部分天井は群馬の繊維業をイメージした縦糸と横糸を模したデザイン。エントランスには冬の強風を防ぐ壁を設け、施設外周には県産の紅葉類、楓類の樹木が植えられるなど群馬らしさが満載だ。

 県は9月補正予算でコンベンション施設に約1億8千万円、ビューロー活動推進に約680万円を盛り込むなど力を入れる。大沢正明知事は「高崎のコンベンションも核としながら、しっかりと県内全域の施設も生かしていきたい」と話している。

最終更新:9月15日(木)7時55分

産経新聞