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【ミャンマー】小売シティマートが20周年 都市部で近代小売の競争激化

NNA 9/15(木) 8:30配信

 開業20周年を迎えたミャンマー小売最大手シティマート・ホールディング(CMHL)がスーパーなどの出店を加速させている。ヤンゴンやマンダレーをはじめとする都市部を中心にモダントレード(近代小売)が伸びる中、同社はヤンゴンのピー通りに大型スーパー「マーケットプレイス」を開業、積極出店で2位以下を突き放す構えだ。キャピタル・ダイヤモンド・スター・グループ(CDSG)や、イオンと提携したオレンジなど2位グループの競争も激しくなってきた。
 
 CMHLは1996年、ヤンゴン中心部のアウンサン競技場近くに食品スーパー「シティマート」1号店を出店、現在は傘下に大型スーパー「マーケットプレイス」やハイパーマーケット「オーシャン」、コンビニエンスストア「シティエクスプレス」など規模の異なるブランドを展開する。書店や化粧品店、ベビー・マタニティ店、カフェ、ベーカリーなど専門店も多角展開し、店舗数は計180を超える。今年1月には世界銀行グループの国際金融公社(IFC)から2,500万米ドル(約25億円)の資金を調達すると発表、事業拡大に弾みを付けていた。
 CMHLのウィン・ウィン・ティン最高経営責任者(CEO)は先週末開いた20周年記念と新店舗の開業式典で、顧客や従業員、取引先企業に感謝の意を表明した。13日にヤンゴンのピー通り6.5マイル地区で開業した「マーケットプレイス」4号店は、社会的責任(CSR)活動を前面に押し出す。古着回収センターや社会的企業支援センター、アート展示コーナーを設置し、月に1度の週末バザーを開催する。集めた古着やアート品の売上高は国内最大の障害者支援施設エデンセンター・フォー・ディスエイブルド・チルドレン(ECDC)など慈善団体に寄付する。
 シティマートを追う2位グループの競争も激しくなっている。北中部マンダレーで農産物取引会社として設立されたCDSGは2008年「キャピタル・ハイパーマーケット」の1号店をヤンゴンに出店。「キャピタル」ブランドのスーパーマーケットも展開、コンビニ「グラブ&ゴー」は100店舗を超えた。昨年5月にはグループ傘下の食品会社ルビアが三菱商事から出資を受け入れて合弁化。主力の粉末コーヒーや小麦粉を生かした小売部門との連携も進めている。
 日系ではイオンが8月1日、ミャンマーのクリエーション・ミャンマー・グループ・オブ・カンパニーズ(CMGC)傘下のハイパーマート社が運営する食品スーパー「オレンジ」の事業を、CMGCと設立した合弁会社が引き継ぐと発表。既存店14店の看板を順次「イオンオレンジ」に掛け替えるとともに、新規1号店も年内の開業を目指している。
 ミャンマーは経済解放に伴って高い経済成長を維持しており、消費も伸びている。ただ英調査会社ユーロモニターによると、2015年時点の小売売上高は推計115億米ドルで、人口規模が似通っているタイの8分の1しかない。今後の所得拡大とともに大きく伸びる可能性がある。
 市場や個人経営の雑貨屋などトラディショナルトレード(伝統小売)が中心だが、都市部を中心にモダントレードが拡大。これまで事実上認められていなかった小売業への外資参入も今後本格化すれば、成長する市場で競争が激化しそうだ。

最終更新:9/15(木) 8:30

NNA

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