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【巨人V逸の理由】(3)大外れ・ガルシア筆頭に外国人10人で4枠使い切れない事態

スポーツ報知 9月15日(木)11時2分配信

 救世主になるはずだった。貧打線の起爆剤として、5月下旬「キューバリーグの打点王」は来日した。ホセ・ガルシア。23歳。「肩と足は1軍レベル。将来的にキューバ代表の中心となる選手」という球団幹部の評価に、ファンの期待も高まった。が、すべては幻だった。

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 6月16日の楽天戦(東京D)。1点差に迫った5回2死満塁で代打デビューしたが、空振り三振。同18日のロッテ戦(東京D)で初先発も4打数無安打1三振と振るわなかった。計4試合で7打数無安打。2日後に2軍落ちした。

 この日を境に、ガルシアの“悪態”が目立つようになった。首脳陣批判、サボリ癖…。食事面など日本の環境に苦しむ助っ人に対し、球団はジャイアンツ寮の退寮を許可し、近くにアパートを用意した。

 しかし、最大限の配慮も改善はみられなかった。8月19日に契約解除。堤GMは「来年の戦力に入れない方向で考えていて、ならば今季の残り試合は日本人の若手に出場機会を割り振った方がいいと判断した」と説明した。キューバへ帰国する経由地のフランスで、ガルシアは消息を絶った。

 調査不足は否定できない。今季、ギャレットやクルーズらを獲得した際は実力だけでなく本人と面談を行い、人間性も重視した。だが、ガルシアは別。シーズン序盤、キューバ政府から代表レベルの3選手を推薦された。映像をチェックした上で絞り込んだが、一切、本人との接触は許されなかった。キューバと築いた友好関係だから疑う余地もなかった。誤算だった。

 今季、このガルシアも含めて計10人の外国人選手が支配下選手登録された。しかし、ギャレットの不振、クルーズも左足首を負傷して、6月11日から約2か月も離脱した。アンダーソンも度重なる故障で4日間しか1軍にいなかった。そこにきて「ガルシアの変」―。アクシデントの連続で、球団幹部は「まさか(4個の)枠を使い切れない時期が出てくるとは…」と嘆いた。

 投手も例外ではない。マイコラスは2月の宮崎キャンプ終盤に右肩痛を訴えた。その後、数回にわたってMRI検査を受けたが大きな所見は見られず、右肩後部の「機能低下」との診断だった。球団幹部は「そんなに時間はかからないだろう」と見たが、リハビリペースは一向に上がらなかった。

 5月下旬にはローレン夫人と映画の試写会に出席。1軍が戦っている最中、グラウンド外でフラッシュを浴びた。球団に厳重注意を受けると危機感を感じたのか、すぐにペースアップ。6月25日のDeNA戦(横浜)で今季初先発。遅すぎる本命の登場だった。

 ポレダは左肩痛で4月下旬に2軍落ち。昨年8勝の左腕と13勝を挙げたマイコラスの“計21勝コンビ”が今季はここまで計4勝。尾花投手コーチは「力のある人が通常通り勝ってもらわないと苦しくなる」と指摘。代役として6月9日に四国アイランドリーグ・徳島からガブリエルを獲得した。

 すぐに登録のできる国内選手に絞り、即戦力の期待をかけたが、ストライクゾーンの違いに戸惑った。球威、変化球も含めて特徴のない左腕はいまだに1軍登板を与えられていない。結局、シーズン通して働いたのはマシソンだけだった。(特別取材班)

最終更新:9月15日(木)15時50分

スポーツ報知

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