ここから本文です

スリランカ、石油・ガスの投資誘致に注力 法整備で安全強調

SankeiBiz 9月16日(金)8時15分配信

 スリランカは、石油・ガス開発分野への大規模投資の誘致を目指す。同国政府の石油資源開発局の幹部が、石油とガスについて、新たな開発政策を策定中と明かした。資金、技術面から自力での開発が困難なことから、外資企業などの進出を促すのが目的だ。現地紙デイリー・ニューズなどが報じた。

 同幹部によると、石油の新政策については近いうちに議会に提出できるもようで、ガスの新政策についても策定作業は順調に進行中だという。同幹部は、スリランカがエネルギー分野の投資先として安全な国だと強調し「投資の安全の保証と国益の保護を両立させた前向きな法制度が必要だった」と述べた。

 また、進出に備えて国内唯一の製油施設であるサプガスカンダ製油所の精製能力を2倍に高める。同幹部はこの拡張で精製済み燃料の輸入を減らすとともに、ガソリン、ジェット燃料、軽油といった付加価値の高い燃料の生産を拡大でき、年間で3億ドル(約306億円)のプラスにつながると説明した。

 さらに、政府は石油・ガス開発に限らず、コロンボ以外の地での製油所建設を希望する投資家も探している。同幹部によると、インドと中国の投資家が東部と南部の港湾地区での建設に関心を示しているという。

 スリランカは近海の海底に豊富な天然資源が存在するとされ、2013年にはインドの石油開発会社ケアン・インディアが西方沖に推定120億ドル相当の天然ガス田を発見したと発表した。ただし、同社は2億3500万ドルを投じた後、資源価格の下落を受けて開発を断念、撤退を決断した。同幹部は、マレーシア国営ペトロナス、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、インド石油天然ガス公社、仏トタル、米エクソン・モービル、米ハリバートンの6社とすでに話し合いを行っていると明かした。スリランカ政府の思惑通りに資源開発が加速するか、発表が近いとされる新政策に注目が集まっている。(ニューデリー支局)

最終更新:9月16日(金)8時15分

SankeiBiz