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逆境バネにつかんだ銀=女子自転車で初の快挙〔パラリンピック〕

時事通信 9月15日(木)8時31分配信

 ぐっと姿勢を落とし、懸命にペダルを踏んだ。日本代表の女子で初めて自転車に挑戦した鹿沼。健常者が先導する女子タンデムタイムトライアル(視覚障害)で30キロを39分32秒92で走り切り、銀メダルをつかんだ。0.89秒差で3位のドイツ選手を振り切り、「最後まで諦めなくてよかった」と笑顔を見せた。
 順調なレースではなかった。スタート1分前、電動ギアの不作動が発覚。チェーンが一番重いギアに固定された。コーナーを回るたびに立ち上がりの加速が遅れる。パイロットの田中は「苦しんで耐えよう。苦しまないとメダルは取れない」と覚悟を決めた。レース後の鹿沼は、「だからこそ頑張れた」。
 スキーのクロスカントリーでバンクーバー冬季大会の出場経験もある鹿沼は、2012年に自転車に転向。田中に頼み込み、一度は解消したコンビを復活させて今大会に臨んだ。「一緒に上がりたいと心の底から思っていた」という表彰台で、2人はしっかりと手をつないだ。(時事)

最終更新:9月15日(木)10時24分

時事通信