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<訪日外国人>“おもてなし”の接客に「和ごころ英語」 東京五輪に向け注目 

まんたんウェブ 9月16日(金)8時0分配信

 政府観光局が7月に発表した2016年上半期(1~6月)の訪日外国人観光客数が前年同期比28.2%増の約1171万4000人と過去最高を更新するなど、20年の東京五輪開催に向けて、訪日外国人の増加が見込まれ、受け入れる側の対応も課題となる。そんな中、英語が苦手な人が外国人観光客に対する“おもてなし”の気持ちを持って接するための「和ごころ英語」の研修を実施している人材育成コンサルティングの「J-Labo」を取材した。【猪狩淳一】

 日本政策金融公庫総合研究所が中小企業に実施した「外国人観光客の受け入れに関するアンケート」によると、外国人観光客を「積極的に受け入れたい」「受け入れても良い」が約65%で、35%が「できれば受け入れたくない」と消極的だった。理由は「外国語が分からない」が63.9%でトップだった。

 「言葉の壁」の問題を解決するため、同社では、ホテルなど外国人観光客を受け入れる企業に対し、受講者のレベルに合わせた英語プログラムを実施している。特に英語が苦手な人向けには「和ごころ英語」というプログラムを展開。ネーティブな発音にこだわらず、「メイアイヘルプユー」「エクスキューズミー」などごく簡単な英文を“カタカナ”で話し、お辞儀をしながら話すなど日本的な所作でコミュニケーションするというものだ。

 同社の笠井玲子社長は元日本航空(JAL)の客室乗務員で、JALグループ初の女性取締役に就任した後、同社を起業。08年に開かれた北海道・洞爺湖サミットで、各国参加者の受け入れや、ホテルの国賓対応などの研修も担当するなど、外国人対応のエキスパートで、「日本人の親切心について外国人の評価が非常に高いのに、受け入れ側が外国語ができる人に応対が集中させてしまい、日本人が持っている気質を伝え切れていない」と感じ、“日本人が話す英語”としてのカタカナ英語で日本的な応対を重視するコミュニケーション手法を考案。20年の東京五輪に向け、ホテルなどの接客業を中心に、研修を展開している。

 笠井社長は「オリンピックは日本人がグローバルになれるチャンス。『和ごころ英語』で積極的にコミュニケーションを取ることで、日本に対してさらに興味を持って、また来てもらえる。それが日本の活性化につながる。多くの外国人と接するチャンスを増やすお手伝いをしていきたい」と話し、観光による日本の活性化に、コミュケーション力の重要性を指摘している。

最終更新:9月16日(金)13時36分

まんたんウェブ