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<ソフトバンク>Massive MIMOを世界初商用化 実効速度が6.7倍に 

まんたんウェブ 9/16(金) 9:00配信

 現在の100倍の通信速度で、高精細の動画や大容量のデータ伝送が実現される次世代の移動通信システム「5G」。ソフトバンクは、5Gで見込まれている最新技術などをユーザーに提供していく「5G Project」という新たな取り組みを始め、その第1弾として、基地局のアンテナ数を大幅に増やして混雑時にも安定的な通信を可能にするネットワーク技術「Massive MIMO(マッシブマイモ)」を世界で初めて商用化した。今回の取り組みの経緯や新技術などについて、同社モバイル技術本部の北原秀文・ネットワーク企画統括部長に話を聞いた。

 --「5G Project」の経緯について。

 スマートフォンの普及や3GからLTEの移行などにより、我々のモバイルデータ通信量はこの10年間で2300倍までふくれあがった。今後もトラフィック(データ通信量)は増え続けていくと予測している。増大するトラフィックに対応するため、更なるネットワークの強化、増設が必要で、この“波”に対して、我々は技術で勝負したいと「5G Project」を開始した。このプロジェクトは「大容量」「同時接続」「高速通信」「低遅延」の四つがキーワードで、新しい技術を提供していく。今回は第1弾として、1基地局あたりのキャパシティー(容量)を大幅に増やす「大容量」化技術であるマッシブマイモを16日から導入した。同技術は5Gの要素技術として非常に注目されていて、商用サービスの提供は我々が世界で初めてだ。

 --マッシブマイモの特徴は。

 基地局の中に、従来の16~64倍の128本のアンテナを搭載し、このアンテナと特定の方向に向けて集中的に電波を発射する「ビームフォーミング」などの技術を組み合わせて、ユーザー一人一人に専用の電波を擬似的に割り当てることができるのが特徴だ。既存の基地局では、電波をその配下にいるユーザーでシェアして利用するが、マッシブマイモでは、一人一人に“専用道路”を割り当てるので、混雑時などでも「パケ詰まり」を起こさず高速通信が行える。混雑する浅草、新橋、飯田橋、新宿の東京都内4カ所のエリアで、端末15台を使って実証実験を行ったところ、マッシブマイモを使った時の平均の実効速度は、同技術を使わなかった時の6.7倍だった。

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最終更新:9/16(金) 9:00

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