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新生・山元にご当地グルメを 来月23日「まちびらき」でお披露目 宮城

産経新聞 9月15日(木)7時55分配信

 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた山元町に、被災者の集団移転先となる新市街地が完成した。これに合わせ、住民らが町のPRのために特産品を使った新しい「ご当地グルメ」の開発に挑戦している。同町で14日開かれた試食会では、特産のホッキ貝と米粉ワンタンを使ったしょうゆ味の汁ものに決定。10月23日に開かれる「新市街地まちびらき」の来場者に振る舞われる。

 山元町に整備された新市街地は、新設した山下駅近くの「つばめの杜地区」と坂元駅近くの「新坂元駅周辺地区」。沿岸部で被災した住民らがつばめの杜に約540世帯、新坂元駅周辺には100世帯ほど集団移転している。

 2地区の住民と町、JAみやぎ亘理が協力して、町を代表するご当地グルメとなる料理を開発しようと、8月から特産品のホッキ貝やイチゴなどを使った料理づくりに挑戦。メンバーでアイデアを出し合い、「ホッキ焼きそば」「米粉焼きそば」「ホッキ汁」「イチジクの甘露煮」「イチゴのぜんざい」「米粉ワンタン汁」が候補となった。

 試食会では、それぞれの料理の味付けを変えた10品ほどを作り、食べ比べながら意見を出し合った。その結果、ホッキと米粉ワンタンのしょうゆ味の汁ものを新名物として採用。今後、名称や詳細なレシピを詰めていく予定だ。

 津波で自宅が全壊し、現在はつばめの杜の災害公営住宅に住む沓沢ミエ子さん(79)はまちづくりにも参加。「大変なこともたくさんあったけど、町が完成するのでこれから楽しみがたくさん。みんなで和気藹々(あいあい)とイベントなどをやって町を盛り上げていきたい」と笑顔で話した。

 坂元地区町区長の岩佐一郎さん(78)も「新しい駅やスマートインターチェンジもできるので、交通の便も良くなり、外から人が来てくれるようになると思う」と話した。

 新市街地まちびらきは10月23日に、同町のつばめの杜中央公園で午前10時から、新坂元駅周辺地区市街地公園で午前9時から開催される。式典後、新名物の振る舞いや特産品の販売などが行われる。

最終更新:9月15日(木)7時55分

産経新聞