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【フィギュア】羽生、世界初4回転ループで前人未到の世界最高得点更新へ

スポーツ報知 9月15日(木)6時6分配信

 【トロント(カナダ)13日=大和田佳世】フィギュアスケートで2014年ソチ五輪金メダルの羽生結弦(21)=ANA=が13日、拠点のカナダ・トロントで練習を公開した。今季のプログラムを披露し、ショート(SP)、フリーとも冒頭に、公式戦で成功すれば世界初となる大技の4回転ループに挑戦。昨年12月のGPファイナルで出した世界歴代最高得点を超える難易度で、連覇がかかる18年平昌五輪のプレシーズンを戦っていく。

 羽生が異次元の演技構成に挑む。公開練習の前半、米人気ロック歌手プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」に乗せたSPの冒頭に大きく跳び上がった。4回転ループに成功した。その後に披露したフリーでも再び跳んだ。「入れるからには跳べないと意味がない」。この日の出来は「50%程度」とばらつきはあったが、強い覚悟を表明した。

 4回転ループは国際スケート連盟(ISU)公認大会で成功例はないが、羽生自身は過去にエキシビションで跳んでいる。本来は昨季の世界選手権(4月、米ボストン)で挑戦する意向だったが、左足甲負傷の影響で回避していた。

 今季は18年平昌五輪のプレシーズン。「かなり挑戦的」という構成は、フリーの4回転ジャンプが昨季の2種類3本から3種類4本に増え、ジャンプの基礎点だけで7・64点アップする。

 昨年12月のGPファイナル(バルセロナ)ではSP、フリー、合計の3つで世界最高得点を出し、男子初の3連覇を飾った。その後、ギネスに認定された記録の更新は十分に射程圏内だ。肉体的、精神的にも負担が増えるが「ステップからジャンプに入ることが多いので、どう体を使うか、何度も想定してやっている」と迷いはない。宇野昌磨(18)=中京大=が、ループより基礎点の高い4回転フリップを世界で初めて成功させたことも「悔しかった」と力に変えている。

 左足のけがが影響し、調整は遅れている。世界選手権後に「全治2か月の安静」と診断された。6月に氷上練習を再開し、左足に最も負担がかかるトウループは2週間前に解禁したばかり。「正直、焦りはある」と明かしたが、この日はリンクに出てから5分もたたずに、高さのあるトリプルアクセルを鮮やかに着氷した。

 今季初戦はオータム・クラシック(29日~10月1日、モントリオール)を予定している。「五輪まで出られる試合数は限られる。丁寧に、しっかりやっていきたい」。最高の演技を追い求め、まずは昨季の自分を超える戦いが始まる。

 ◆4回転ジャンプ 6種類あり、難易度はトウループ(基礎点10.3)、サルコー(10.5)、ループ(12.0)、フリップ(12.3)、ルッツ(13.6)、アクセル(15.0)の順で上がっていく。フリップは4月に世界で初めて宇野が成功。昨季、金博洋(中国)はフリーで3種類を組み込み、四大陸選手権ではルッツ、サルコー、トウループと4トウループ+2トウループのコンビネーションで4度成功させた。アクセル、ループの成功者はいない。

 ◆羽生の世界最高得点 15年11月のNHK杯は初めて4回転ジャンプを2度跳ぶ構成でSPは世界新の106.33点でトップ。フリーも4回転ジャンプを3度入れて世界新となる216.07点を出して、合計も史上初の300点超えとなる322.40点で圧勝。2週後のGPファイナルでは、SPは演技構成で10点満点を獲得するなど110.95点と世界新を更新。フリーも219.48点を出し、合計330.43点と、2戦連続の“トリプル世界新”を出した。

最終更新:9月15日(木)6時6分

スポーツ報知

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。