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三反園・鹿児島知事、所信表明 「安全対策進んだ」川内原発で“成果”強調

産経新聞 9月15日(木)7時55分配信

 鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事は14日開会した定例県議会で所信表明し、川内原発(薩摩川内市)をめぐる九州電力との一連のやり取りで、九電側が避難道路の改善支援などを示したことを挙げ、「周辺住民の安全対策は3歩も4歩も進んだ」と自身の“成果”を強調した。(高瀬真由子)

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 三反園氏は8月26日と今月7日、2度にわたり川内原発の即時停止を要請した。九電は瓜生道明社長が対応し、原発の即時停止には応じず、法律で定められた定期検査(定検)とは別に、「特別点検」を実施することや、避難に使われる道路の改善支援などを提示した。

 三反園氏は、九電が即時停止を拒否したことを「極めて遺憾」と改めて批判した。その上で、「何もしなければ安全対策は進まなかった。特別点検がどのように行われているか、専門家と現地を視察し、自分の目で確認する」と述べた。

 ただ、定検終了後の再稼働への態度については、まったく触れなかった。

 原発の安全性を確認するため、県庁内に有識者による委員会を設置することを改めて説明した。「県民目線で検証・確認を行い、分かりやすい情報発信に努める」と述べた。

 また、今後の県政運営の指針を説明する中で、「原発に頼らない社会をつくる。雇用創出への期待からも、再生可能エネルギーを積極的に導入する」と強調した。

 県政運営のキーワードに「ふらっと政治」を掲げた。県民の声を聞くために「どこでもふらっと行く」という。三反園氏は「一部の意見だけを聞くのではなく、いろいろな人と同じ目線で、県政を行う」と説明した。

 三反園氏は知事選で反原発団体の支持も受けた。一方、知事就任以来、原発の立地自治体である薩摩川内市の岩切秀雄市長とは、意見交換さえしていない。この状況が続けば、同市の関係者から「反原発派の意見だけを聞いている」と批判が上がりそうだ。

 このほか「鹿児島を日本一にする」と強調し、「命がけで鹿児島を元気にする」と述べた。

最終更新:9月15日(木)7時55分

産経新聞