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スイス中銀、金利据え置き フランは大幅に過大評価と主張

ロイター 9月15日(木)17時19分配信

[チューリヒ 15日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は15日、主要政策金利を据え置いた。

中銀預金金利はマイナス0.75%に、3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の誘導目標はマイナス1.25─マイナス0.25%に維持した。

中銀は声明で「スイスフランは依然として大幅に過大評価されている」と指摘。

またマイナス金利を維持し、為替介入を辞さない構えを示していることについて「フランへの投資の魅力を削ぎ、フラン相場の上昇圧力を抑制することが目的だ」と説明した。

マイナス金利をめぐっては、保険会社や年金基金の投資環境が大きく悪化しているなどとして批判が出ているが、欧州における経済の不透明性は「著しい」として、超緩和政策を堅持する方針を示した。

スイス中銀は、とりわけ欧州中央銀行(ECB)の追加緩和の行方などによるフラン相場への影響を見極めたい意向で、現時点では様子見姿勢を保っているとアナリストは指摘する。

中銀はスイスの2016年の成長率がプラス1.5%になるとの予測を示した。これは6月時点の予測である1─1.5%の上限。

今年のインフレ率見通しをマイナス0.4%で据え置く一方、2017年は0.2%、2018年は0.6%にそれぞれ引き下げた。

中銀は英国の欧州連合(EU)離脱決定で、世界経済の見通しを評価することがより困難になったと指摘。英国とユーロ圏の成長率見通しを引き下げたことを明らかにし、「様々な構造問題があり、世界経済のリスクは下向き」との見方を示した。

J・サフラ・サラシン銀行の通貨ストラテジスト、ウルシナ・クブリ氏は「スイスの景気が想定より力強く持ち直していると中銀は認識しているが、英国のEU離脱決定後、欧州経済の見通しに対する楽観はやや後退した」と指摘。スイスでの拡張的な金融政策が正当化されると述べた。

*内容を追加します。

最終更新:9月15日(木)22時24分

ロイター