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ご長寿金魚32歳以上 大阪・寝屋川の佐々木さん宅 人なら100歳超

産経新聞 9月15日(木)7時55分配信

 敬老の日(19日)を前に、少なくとも32年以上生き続けている体長約25センチの“ご長寿金魚”が地域で話題をよんでいる。大阪府寝屋川市の音楽教室を主宰する佐々木郁子さん(72)の自宅で飼われている雄の「金太郎」だ。一般的に金魚の寿命は15年ほどとされており、人間の年齢に換算すると100歳以上。専門家も「自慢すべき長寿」と絶賛する。ギネス記録は「43歳」で、記録更新への期待も膨らんでいる。

 金太郎は赤橙色(せきとうしょく)で、今から32年前の昭和59年、教室に通っていた生徒が夏祭りの金魚すくいで捕った。当時は体長約3センチだったが、約25センチにまで成長した。

 金魚の飼育方法は当初、本を読んだり、ペットショップの店員に教わったりして学んだ。金太郎への給餌は毎朝1回。フンの量から体調を推し量りながら、ポリフェノール入りの餌を与える。水槽の掃除はほぼ毎日で、月に1回は水を交換。夏場は扇風機の風を水槽に当て、冬場は電気ストーブを近づけ、水温を適温の25~30度に保つ。かすり傷を負った際には赤チンを患部に塗って治療する念の入れようで、魚の生態に詳しい横浜美術大学の岡本信明学長(水産学博士)も「細菌による二次感染の予防にもつながる」と評価する。

 「おはよう」「さあ、ご飯やで」「行ってくるね」-。水槽の金太郎に毎日やさしく話しかける佐々木さん。その言葉に対してか、金太郎は少し胸びれを動かして反応するという。

 金太郎を飼い始めてからは旅行もやめているという佐々木さん。「長年の感覚と愛着をもって育てる」ことが長寿の秘訣(ひけつ)という。

 岡本学長によると、当初体長が約3センチだった金太郎は、その時点ですでに2歳だった可能性が高い。その後も32年間生き続けており、人間の年齢に換算すると100歳以上に当たる。ギネス世界記録は英国の「43歳」で、佐々木さんは「このまま長生きして記録を更新してほしい」と願う。

 岡本学長は「佐々木さんは金魚を『飼育』しているというより、『世話』をしているという表現がぴったり当てはまる。長年の勘で体調の善しあしをしっかりとらえており素晴らしい」と話している。

最終更新:9月15日(木)10時0分

産経新聞