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トヨタの新プリウスPHV、使命は世界販売100万台=エンジニア

ロイター 9月15日(木)19時29分配信

[東京 15日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は家庭で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)の新型「プリウスPHV」を年内に売り出す。開発責任者の豊島浩二チーフエンジニアはロイターとのインタビューで、「PHVをハイブリッド車(HV)に代わる次世代環境車の柱にする」と述べた。

新型プリウスPHVは、次の全面改良までに世界販売累計で「100万台の規模を売っていかなければならない」と力を込めた。

2代目となる新型プリウスPHVは、年内に日米欧で発売する。トヨタは公式の世界販売目標をまだ発表していない。

プリウスはHVとして1997年に初登場。初代で累計約10万台、2003年投入の2代目で約100万台を売り上げ、約250万台を販売した09年発売の3代目あたりからプリウスは「日米市場では少し市民権を得た」と豊島氏は振り返る。また、100万台くらい売れると「HVのシステムが他のボディ形態でも展開できるようになってきた」という。

豊島氏は、プリウスのHVを広めるという当初の役目は「日米ではほぼ果たせた」と説明。また、HVがそうだったように「ホップ(初代)、ステップ(2代目)のステップがちゃんとできないと、その次のジャンプ(3代目以降)ができない」と指摘し、PHVでも「100万台規模を売っていくのがプリウスのある種の使命だ」と語った。

初代プリウスPHVは2012年1月に発売したが、これまでの世界販売台数は累計約7万5000台と苦戦している。ベースにした3代目プリウスHVと外観がほぼ変わらなかったことや、PHVの売りであるガソリンを使わず電気だけで走れる距離が1回のフル充電で26.4キロと短かったことなどが不振の要因とみられている。

新型プリウスPHVではプリウスHVと違う外観にしたほか、電気のみでの走行距離を60キロ以上に伸ばした。20分で80%まで充電できる。電気だけで走れる最高速度も初代の時速100キロメートルから135キロメートルに引き上げた。屋根に載せた太陽光パネルでは1日当たりの充電で最大約6キロ走行できる。11.6インチのタブレット型の操作パネルを採用し、カーナビなどを見やすく使いやすくした。

(白木真紀、田実直美)

最終更新:9月15日(木)19時29分

ロイター