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<蓮舫氏>新代表会見詳報(1) 丁寧に、信頼される政党に

毎日新聞 9月15日(木)18時45分配信

 民進党の臨時党大会で蓮舫氏(48)が前原誠司元外相(54)、玉木雄一郎国対副委員長(47)を退けて女性初の同党代表に選出された。蓮舫氏の記者会見での主な一問一答は次の通り。【錦織祐一、大村健一/デジタル報道センター】



 先ほどの党大会で代表に選出されました蓮舫です。これから先、この民進党をしっかりと選択していただける政党に作っていく。私たちには政策も対案もあります。人材もその能力も保証されたものだと思っていますので、信頼を一つずつ積み重ねていくことのできる政党にしていきたいと改めて思っています。

 --与党・自民党と比べて支持率が伸び悩む民進党を具体的にどう変えていくのか。代表としてまず最重点として取り組むことは。安倍政権との対立軸をどう示すのか。

 蓮舫氏 信頼がなければ支持率にはつながらない。一つずつ時間をかけて丁寧に、信頼される政党にしていきたい。当面、臨時国会が始まろうとしていますので、政府が提出している補正予算に対して、しっかり精査をして、同じ財源であればこのお金の使い方で本当にいいのかという選択肢を示すような国会論戦ができる準備にすぐ入りたい。また、10月23日に(衆院)補選が東京10区、福岡6区(である)。我々は(東京10区の)鈴木庸介候補予定者、(福岡6区の)新井富美子候補予定者という素晴らしい候補予定者を立てています。しっかりと勝っていける、議員全員で応援していく体制を早々に整えたい。

 --対案路線を掲げている。憲法審査会の議論で与党は改憲項目を絞っていく意図がある。その意図に乗せられる懸念は。各論だが、与党は共謀罪の提出を検討しているが対案を出すのか。

 蓮舫氏 憲法審査会は去年から止めているのは与党ですから。我々は参院で開かれた憲法審査会にも出ています。その部分はこれまでと同じように立法府の一員として、開かれればしっかりと参加していく。ただ、その先の性急すぎる論点整理であるとか、あるいは国民が一緒になって参加をする、関心を持つ(ということがなく)持たない中での与党の運営が想定されるのであれば、そこは慎重に対応していくべきです。これは国会対策運営上のテクニカルな問題です。共謀罪ですが、実際にどういう内容のものを提出してこられるのか、その中身を確認しなければいけない。党内の法務委員会を中心として党内で審議をしてどういう形で臨んでいくのか議論したい。

 --憲法審査会開催の前提条件はつけるのか。共産党からは「安倍政権での改憲反対の立場を貫いてほしい」との要請があるがどう応えるか。具体的項目では、出馬会見では「憲法に対案はない。9条は絶対守る」と示していた。代表選では地方自治を定めた第8章をテーマに掲げていた。これらは党として見解をまとめるのか。

 蓮舫氏 党として見解といいますか、3候補とも(代表選の)公開討論会の中でだんだん会を重ねることによって意見が一致してきたのは、党内にもう一度調査会を設けて議論すべきではないかという声がありましたので、これは検討させてください。他党から「憲法改正(に対する姿勢)を守ってくれ」という声は、私は今日代表に就任しましたので、どういうご要請を頂けるのかをこれから考えさせてください。私自身は8章への思い、あるいは自民党の提言に対して家族の項目に関して違和感を感じているところは個人的にはありますが、党内としてはどういう意見があるのか、調査会を開く開かないも含めて検討したい。

 --代表選期間中のNHKの世論調査で民進党の支持率は8.3%と代表選前より低下した。自民党は40%超。5倍差があり2大政党制は道のりは遠い。信頼回復には何が必要か。

 蓮舫氏 過去、私たちの先輩も支持率の低いところから一個ずつ頑張ってチャレンジをして提案をして、政府の問題をしっかり指摘をして、2009年(の政権交代)につなげた。もう一回初心に帰って、一つずつ積み上げていくことに尽きる。それが信頼につながるための行動です。野党にご注目をいただける場面は国会での質疑、党首討論、10月23日の(衆院)補選に向けて街頭でどのような活動を展開していけるのか、その一つ一つが随分限られていますので、大切にする形でしっかりと発信をする。我々が、批判だけではなくて、提案をして、政権とは違う、こういう考え方があるということを声高に訴えていく。このことをまず徹底していきたい。

 --対案路線は旧民主党が前原代表時代に掲げたが、党内に小沢(一郎・元代表)さんらの「批判を強めるべきだ」との意見があり、まとめるのに苦慮した。その反省をどう生かして党内をまとめるのか。また、対案路線だと共産党などとの野党共闘は難しくなる。

 蓮舫氏 それはもう「テーマによる」という一言だ。例えば閣内の不祥事や国民に納得のされないような問題が起きた時には、対案前に問題の指摘、なぜそういう問題があったのかの説明責任を求める。これはもう当然です。他方で対案の内容にもよります。例えば、安保法制に関しては憲法に集団的自衛権行使の部分で抵触することがありますので、対案は出しますけどそことは一線を画して他の野党と協力してきた経緯がありますので、そこを大きく振り切っていこうという話ではないと考えています。

 --二重国籍について、党内で一連の説明について批判が出ている。「信頼を積み重ねる政党にしたい」ということだが党内の信頼についてはどう考えているのか。それを国民の信頼にどう結び付けるのか。代表選でみそぎは済んだと考えているのか。

 蓮舫氏 党内外に向けて信頼していただくためにも、しっかりとそのつど説明をしていきたいと思います。

 --代表選後の決意表明で、前原さんの「オール・フォー・オール」の考え方は「踏襲する」と述べた。新体制でこの旗を掲げるという決意表明なのか。

 蓮舫氏 前原さんの考え方、国家観のあり方、民進党が目指す国家像、それは応分の負担とそれに見合う行政サービスをしっかり提案していくという考え方は、慶応大の井手(英策・教授)先生と一緒にした党内の勉強会で私も一緒に聞いていましたので、まったく違和感はありません。また玉木さんがおっしゃる(教育や子育て支援に充てる)「こども国債」という斬新な考え方も含めて、財源は行革だけではない、予算の振り替えだけではないという部分が、今回の代表選で新しい結実として一つ出たと思っているんです。この考え方をもって、今度指名する政調会長にはその方向性でまとめていきたいというのが私の意思だと示します。

 --衆院解散総選挙はいつあってもおかしくない。心の準備は。

 蓮舫氏 衆院解散はまさに常在戦場、いつあっても(おかしくない)。しかも解散権は首相がお持ちですので、我々がどうこう言うものではありません。いつあってもしっかり戦っていく体制で。すぐ整います。

 --原発再稼働に慎重な泉田裕彦知事が出馬を撤回した新潟県知事選で、民進党県連と本部が候補擁立を断念したとの一部報道があった。このままだと再稼働推進容認候補が当選する。ニュー民進党が再稼働に慎重な候補を擁立する考えは。

 蓮舫氏 まず岡田(克也)前代表から経緯を聞いて、話をしっかり引き継ぎます。さらに新潟県連から話を聞いてから、考えを決めさせてください。

最終更新:9月15日(木)20時56分

毎日新聞

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