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対話の二階流、沖縄で存在感 スピード訪問 政府と乖離懸念の声も

産経新聞 9月15日(木)7時55分配信

 ■翁長知事「自由闊達な意見交換できそうだ」

 自民党の二階俊博幹事長が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題で政府と対立する翁長雄志(おなが・たけし)知事との信頼構築に乗り出した。13日に沖縄入りした二階氏は14日、翁長氏との会談で「期待に応えられるよう頑張る」と対話重視の姿勢を強調。政府側で沖縄問題を担う菅義偉官房長官が“強硬”姿勢で臨む中、党の側面支援で翁長氏を引き寄せる狙いだが、政府方針との乖離(かいり)を懸念する声もある。(沢田大典)

 「難しいことはたくさんあるが、協議して乗り越えたい」。翁長氏との会談で来年度の沖縄振興予算確保や辺野古移設断念などの要望書を受け取った二階氏はこう述べ、最大限協力する意向を示した。

 二階氏は「形」でも配慮を示した。谷垣禎一前幹事長は選挙応援以外に沖縄を訪れなかったが、二階氏は派閥研修会を開いた北海道をのぞく初の「幹事長行脚」に沖縄を選んだ。下村博文幹事長代行と2人の幹事長代理も同行し、沖縄との意見調整を担当する副幹事長を4人置く。

 そんな二階氏は早くも翁長氏の心をつかんだようだ。翁長氏は会談で「信頼の構築で配慮がないのではないか」と政府を批判。一方、二階氏について記者団に「首相官邸とはなかった自由闊達(かったつ)な意見交換ができそうだ」と期待を込めた。

 二階氏は以前から翁長氏の兄と交流があり、沖縄に自身の後援会を持つ。観光業界や建設業会にも知己が多い。沖縄選出議員の一人は「就任後、こんなに早く沖縄に来た幹事長はいない。沖縄が欲する観光振興、道路整備などは二階氏の得意分野だ。菅氏に次ぐ2枚目のカードが得られた」と期待を示す。

 菅氏も14日の会見で、基地問題について「意思疎通をしながら取り組んでいく」と述べ、二階氏との連携をアピールした。13日には沖縄に出発する前の二階氏と会談。対応方針をすり合わせたとみられる。

 もっとも菅氏は振興予算と基地問題が「リンクする」として予算減額を示唆し、圧力と受け取られたこともあった。辺野古移設についても「唯一の解決策という点は政府・与党一体だ」と強調。二階氏は今回移設推進に言及せず、「政府と党の方針がずれれば、混乱する恐れもある」(自民党中堅)との懸念もある。

 二階氏は双方の顔を立てて“足して二で割る”手法を得意とするが、沖縄寄りの姿勢が強まれば菅氏との役割分担が崩壊しかねない。連携が奏功するか否かは今後の二階氏の動向次第となりそうだ。

最終更新:9月15日(木)8時41分

産経新聞

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