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<蓮舫氏>新代表会見詳報(2)「新世代の民進党」に

毎日新聞 9月15日(木)18時46分配信

 --蓮舫新代表のもとでの民進党を一言で表現すると、どんな党か。それはこれまでの民進党とどのように違うのか。

 蓮舫氏 「新世代の民進党」です。年齢ということではなくて、みんなが新しい世代をしっかり作っていく。民進党になってから最初の代表選でしたから、これを旗に掲げて全員野球で前に進めたいと思います。

 --代表戦で争った前原さん、玉木さんを政調会長など新執行部の要職で起用する考えは。

 蓮舫氏 人事はまだ白紙です。今回一緒に戦った方も、私の選対で中心として働いてくださった方も、それ以外の方も、衆院と参院の現職の国会議員は全員が専門性が高く、それぞれ能力がある。私はまだまだ勉強しなければいけないところ、足りないところがあると思っていますので、その皆さんに支えてもらう代表でありたいと思います。託す、委ねることができる代表でありたいと話してきました。白紙にしたうえで、誰が適任なのかしっかりと考えたい。

 --今回の代表戦は、郵便投票の投票率が全国で40.89%しかなかった。政党支持率の問題以前に党員・サポーターの関心も低いと言わざるを得ないが、これでは政権交代は遠い。この低投票率をどのように受け止め、今後にどのような行動をとるか。

 蓮舫氏 厳しいご指摘はその通りで、甘んじて受け止めたい。各都道府県でそれぞれの地域で投票率が低かった原因を自己分析して寄せてもらい、次の代表戦に向けて改善しうる点があるのか分析したい。

 --国籍問題について、法務省が一般論としながらも「日本国籍を取得しながらも台湾籍を残していた場合、二重国籍状態が生じて国籍法違反に当たる可能性がある」という見解を示した。これについてどう考えるか。

 蓮舫氏 私自身は(台湾)籍を放棄したとずっと認識をしていました。それと合わせて、籍を放棄する手続きに入っていますので、その努力をしてきた部分も含めて、違法ではないと考えています。

 --スピーチの中で、祖母や両親のことを話していたが、台湾人とのハーフとして日本社会で生きていくうえで苦労した経験は。日本に来たい、住みたい、働きたいという外国人の労働者に対し、政策面で参政権などの具体的な考えはあるか。

 蓮舫氏 私は日本で生まれ育って、父に日本語と日本の文化伝統を厳しく教えてもらった。生まれ育ってからきょうまでの間で、何か特段の思いをしたということはありません。観光政策面で今の政府が進めているインバウンド。これは元々、前原国土交通相の時に我が政権で進めてきた政策ですが、これを力強く打ち出す部分は賛成しています。ただ、研修生の制度は、政府が出そうとしている内容をもう一度検討しながら、どうすればこの国が共生社会、多様性を訴えていくことができるのかについて、党内で議論していきたい。

 --前原候補がスピーチで、自身の支持を訴えるべきところで自身の失敗を蓮舫さんに語りかけた。主にリスクマネジメントの件だったが、どのように聞いたか。

 蓮舫氏 厳しい提言をくれる、いい先輩がいるなと率直に感謝しました。リスクマネジメントも含めて、これから気をつけていかなければいけないという提言もしっかり受け止めました。これからいろいろな質疑をするときにも、慎重に発言をしたいと思います。

 --民進党は自民党に比べて地方組織が弱い現実がある。選挙は無党派層を頼りにしてきた。どうやって支持基盤を広げて、地方組織を強化していくのか。

 蓮舫氏 都道府県連の改革は、岡田前代表も相当に見えない部分で力を注いできた。これをより一層、強力に進めたい。自治体の議員の数が絶対的に少ないので、一人でも多くの方に手を挙げてもらい、その方を一人でも多く当選させる。これは地方組織改革と一緒にやるべき課題と考えています。

 --投票前の最後のスピーチで自身の半生を語った意味は。

 蓮舫氏 私、気づいたことが一つあって、これで政治家活動は13年目に入ったが、自分のことをアピールする場所がほとんどありませんでした。自分の選挙でも3回くらいしかマイクを持たない。常にほかの仲間のために日本を回っていて、他人を褒めること、他人のいいところを伝えることはできたが、今回の代表戦は自分の何をアピールした方がいいのかについて恥ずかしくて、どうしたらいいのか一番悩んだところでした。選対の仲間の議員たちと議論をして「蓮舫さんはどんな人生を歩んできて、どんな思いを持って政治家になったのかを聞いたことがないから、そこに重きを置いて話してもらえないか」と声をもらい、そのうえで自分で考えて書き上げた原稿です。

 --若者の政治に対する関心が薄いが、どのように自分たちの支持基盤に入れていくのか。

 蓮舫氏 分かりやすい言葉で伝えようと思います。難しい専門用語でなく伝わる言葉で話しかけたい。これまでもその努力をしてきましたし、これからも代表として皆さんに伝わる言葉で話していきます。

 --参議院の合区問題について。7月の参院選で合区になった鳥取・島根、徳島・高知の4県連から党本部に合区を解消してほしいと申し入れがあった。自民党の中でも合区解消に向けて検証チームができたが、この問題にどう取り組むか。

 蓮舫氏 自分たちの県からずっと代表を出していたものが、2県で1人となるとすごく複雑だという気持ちはよく分かります。しかし一方で、地方の人口減少が相当なスピードで進んでいて、最高裁の1票の格差の判断もある中、今の合区は2年近くかけて参院の中で議長のもとで各党、各会派の会議体を作って議論したもの。そう簡単に変えられるものだとも思っていません。政策として今の政権が進めている地方創生、私たちは地域活性と言っているが、「人口が首都に集中しないように努力する」「地方に人口が増えるような努力をする」中で、選挙制度は常にみなさまに関心を持ってもらえる制度があるのであれば、各党会派に議論を呼びかけていきたいと思います。

最終更新:9月15日(木)20時57分

毎日新聞