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英中銀、金融政策据え置き 年内追加利下げに含み 

ロイター 9月15日(木)20時53分配信

[ロンドン 15日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は15日、政策金利を0.25%に据え置くことを決定した。また、資産買い入れプログラムの規模も4350億ポンドに据え置いた。いずれも9人の理事全員の支持によるもので、市場の予想通りだった。

BOEは、英国の欧州連合(EU)離脱決定による国内経済への影響は現時点では予想より小さいとしたものの、年内の追加利下げの可能性に含みを残した。

また、8月に決定した4350億ポンド(5740億ドル)の国債買い入れ、および最大100億ポンドの投資適格級社債の買い入れ計画を維持することも全会一致で決定した。

8月の理事会で買い入れ規模の拡大に反対したフォーブス委員とマカファーティー委員は、引き続き必要はないとしながらも、8月の決定を覆すのはコストが大きいとし、据え置きに賛成したという。

BOEは8月、EU離脱決定による経済への影響を緩和するため、世界的な金融危機以来の大規模な景気刺激策を導入した。それ以降、一連の経済指標は一時的な影響からの回復を示しているが、英経済は急速な鈍化基調にある。

BOEは議事要旨で「短期的な経済活動を示す経済指標は予想よりある程度強い」と認め、「金融政策委員会(MPC)としては、2016年下期に国内総生産(GDP)成長率の鈍化は緩やかになると予想する」とした。また第3・四半期のGDP伸び率予想を当初の前期比0.1%から0.3%へ上方修正した。

ただ、0.3%という伸び率は第2・四半期の半分に相当しており、BOEは追加利下げの可能性も示唆。「国民投票後の経済見通しは変えない」と述べた。

また、インフレ率の上昇は従来予想よりも緩慢になるとの見通しも示した。

議事要旨では、BOEの11月の見通しが8月と「大勢で一致」するなら、「大半の委員が年内の追加利下げを支持するだろう」と予想していることも分かった。

BOEの次回金融政策決定会合は11月3日。RBCキャピタルマーケッツのエコノミスト、サム・ヒル氏は、中銀が11月の会合で政策金利を0.1%に引き下げるとの見方を変えていないと述べた。

一方、JPモルガンのアラン・モンクス氏は、11月に追加利下げが決定されるとの予想は変えていないとしながらも、成長が上向く可能性はまだあり、これにより来年に予想される景気鈍化の度合いに影響が及ぶとし、11月利下げの公算について以前ほど確信は持っていないと述べた。

日銀や欧州中央銀行(ECB)とは対照的に、英中銀のカーニー総裁はこれまでにマイナス金利の導入に消極的な姿勢を表明。英中銀が利用できる手段が限られるなか、景気浮揚に向け財政政策の役割が期待され、ハモンド財務相が11月23日に発表する予算案では公的支出拡大が盛り込まれる可能性があるとの見方も出ている。

*内容を追加して再送します。

最終更新:9月16日(金)0時58分

ロイター