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米大統領選 クリントン氏、消えぬ重病説 保守系メディアなど発信

産経新聞 9月15日(木)7時55分配信

 ■15日活動再開も信頼度低下懸念

 【ワシントン=加納宏幸】米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)が米中枢同時テロの追悼式典で体調不良を訴えて休養を取ったことで、「重病説」が再燃している。陣営は休養中のクリントン氏が15日に選挙運動を再開すると発表したが、疑念を晴らさなければ11月の本選にも影響が及びそうな気配だ。

 米国民が変調に気付いたのは今月5日。オハイオ州での演説中に激しくせき込んだクリントン氏は、ライバルの共和党候補、ドナルド・トランプ氏(70)の名を挙げて、「トランプ氏のことを考えるといつもアレルギーになる」と冗談に転じて聴衆を笑わせた。

 しかし、9日朝に訪れたニューヨーク郊外の自宅近くの主治医は肺炎と診断。抗生物質を処方され、5日間の休養を勧められたが従わず、11日の追悼式典への出席を強行した。肺炎と診断されていた事実は同日午後まで伏せられていた。

 陣営は近く、追加の医療記録を公表するとしているが、保守系メディアなどが健康状態をめぐり秘密にしていることがある-との見方を強めている。

 理由の一つは国務長官在任中の2012年、クリントン氏が頭部の静脈に血栓が見つかり入院したことだ。陣営は完全に回復したと説明するが、トランプ氏ら共和党側はクリントン氏の健康状態を疑っている。

 ネット上では、クリントン氏が過剰に首を振る動作などを挙げ、パーキンソン病やてんかんを患っているとの説が飛び交う。人工妊娠中絶を認めないなど保守派の医師が作る全米内科医・外科医協会も8日、同氏の病状を尋ねた世論調査の結果を発表。医師250人のうち約71%が「重病で大統領を務める資格がない」との回答を選択した。

 「重病説」の発信源の一つが保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」だ。サイトを率いてきたスティーブン・バノン氏(62)は現在、トランプ陣営の最高責任者だ。

 クリントン陣営は「重病説」を陰謀論として切り捨てる。陣営は甲状腺機能低下症、季節性アレルギー(花粉症)以外は健康だとしてきたが、11日に体調不良を訴えて車に乗り込む様子をとらえた映像は、クリントン氏が一瞬気を失ったように見える。健康問題で何かを隠していると受け止められれば、慈善団体「クリントン財団」への巨額献金問題、私用メール問題で低下した信頼度がさらに落ち込むことになる。

最終更新:9月15日(木)8時15分

産経新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。