ここから本文です

長谷川穂積が2年5カ月ぶり世界戦、集大成へ自信 「勝てなかったらおかしい」

産経新聞 9月15日(木)14時53分配信

 ボクシングのバンタム級で一時代を築いた元世界2階級王者、長谷川穂積(真正)が16日、エディオンアリーナ大阪で開催される世界ボクシング評議会(WBC)スーパーバンタム級タイトルマッチで約2年5カ月ぶりの世界戦に臨む。35歳のベテランにとって進退を懸けた一戦。「勝つことしか考えていない」。強い決意でリングに上がる。

 WBCバンタム級で10度防衛を果たし、2010年11月にはフェザー級で2階級制覇。日本ボクシング界を長く牽引(けんいん)してきた長谷川も同級王座から陥落して以降、衰えが隠せない。14年4月、国際ボクシング連盟(IBF)スーパーバンタム級王座戦は7回TKO負け。昨年12月のノンタイトル戦では判定勝ちを収めたとはいえ、2度のダウンを喫する不本意な内容だった。

 全盛期は早いラウンドでのKO勝利を重ねたが、もはや勝ち方にはこだわらない。「むちゃをしない。勝てるボクシングというのが分かってきた」。強打の王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)との一戦に向けて右のリードを磨いたのは、アウトボクシングへの原点回帰があるからだろう。

 16度目の世界戦には、日本人4人目の3階級制覇が懸かる。35歳9カ月での王座奪取となれば、国内最年長記録だ。だが、本人は「それは結果として付いてくること」と関心を示さず、自信たっぷりに言い切る。「チャンピオンになれなかったら、おかしいという状態はつくれている」

 この夏、リオデジャネイロ五輪を観戦し、改めて気づかされたことがある。

 「スポーツってすごい。頑張っている人間を見ればエネルギーをもらえる」

 諦めない姿勢とそれに伴う結果を、今度は自分がファンに見せる。(細井伸彦)

最終更新:9月15日(木)15時18分

産経新聞