ここから本文です

<東芝>指定解除へ申請書類 特設注意市場銘柄

毎日新聞 9月15日(木)22時49分配信

 不正会計で東京証券取引所から「特設注意市場銘柄」に指定されている東芝は15日、指定解除を求める書類を東証に提出した。これを受け、東証は審査を始め、早ければ年内にも解除の可否を判断する。解除となれば上場維持が決まり懸案の財務改善への道も開けるが、東芝は指定後も会計上の不祥事が続いており、審査が順調に進むかは見通せない。

 「さまざまな再発防止策を打ってきた。これから審査が始まるので緊張感を持って対応していく」。東芝の橋本紀晃上席常務は15日、解除申請書に当たる「内部管理体制確認書」を東証に提出後、記者団にそう述べた。

 同銘柄に指定されたのは2015年9月15日。上場廃止に次ぐ重い処分で、解除されるまで市場からの資金調達が事実上できない。債務超過を防ぐため、優良子会社を売却するなど綱渡りの資金繰りを続けている東芝にとって解除は急務で、指定から1年が経過して解除申請が解禁されるこの日に申請した。

 申請書には社外取締役の権限強化など不正発覚後に取り組んできた企業統治改善策を盛り込んだ模様だ。東証は同銘柄を解除し、上場維持を認めるか、上場廃止か、さらに半年間結論を保留するかの判断を下す。

 東芝は16年3月期決算発表後に3度も訂正を重ねるなど会計上の不祥事が続いている。同銘柄に指定された有名企業が上場廃止に至った例はないため、「早晩上場維持が決まる」(金融筋)との見方もあるが、不正の根が深いだけに「審査手続きは難航する」との観測も多い。【宮島寛】

最終更新:9月15日(木)22時59分

毎日新聞