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キヤノンEOS M5発表会レポート

Impress Watch 9月15日(木)17時59分配信

キヤノンは9月15日、ミラーレスカメラの新モデル「EOS M5」などの発表会を都内で開催した。ここではその模様をお伝えする。

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■ミラーレスユーザーの不満を解消

キヤノンマーケティングジャパン 取締役 常務執行役員 イメージングシステムカンパニー プレジデントの八木耕一氏は、「EOS M5は、キヤノンのミラーレスカメラへの本気度を感じてもらえるカメラ」と紹介。

ターゲットはミラーレスカメラをすでに使用しており、ステップアップを考えているユーザー。そうしたユーザーは既存のミラーレスカメラに対する多くの不満を持っており、EOS M5でそれらを解決したと説明した。

市場についての説明もあり、デジタルカメラの国内需要については想定を下回っており、2016年は対前年比2割減を見込んでいるとした。

また、9月8日に発売したEOS 5D Mark IVの初月の出荷はEOS 5D Mark IIIの1.5倍を見込んでいるとし、好調であることをアピールした。

なお、八木氏はリオ五輪では約7割のカメラマンがEOSシリーズを使用していたと話した。

■ファインダー撮影に最適化した操作性

EOS M5の詳細については、キヤノン 執行役員 イメージコミュニケーション事業本部長の戸倉剛氏が説明した。

戸倉氏は、「EOS M5はミラーレスカメラのハイエンドモデル。これまでのミラーレスカメラでは難しかった高速、高精度なAFを実現した」と語った。

これは、従来のEOS M3が位相差AF用の画素を離散的に配置していたのに対して、EOS M5では「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載したことが理由となっている。

今回EOS Mシリーズでは初めてEVFを搭載したが、戸倉氏によると、ファインダーを覗いて撮るスタイルに最適化した操作性にしているという。

「タッチ&ドラッグAF」もそうした操作系の1つ。EVFを覗いた状態で液晶モニターを指でなぞるとAFフレームを自在に移動させることができる。ボディ前面のボタンで同機能は即座にON/OFFが可能となっている。

■EOS M用の高倍率ズームレンズ

EOS M用の新レンズとして「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」も発表した。EOS M用としては初めてとなる高倍率ズームレンズで、35mm判換算で29-240mm相当の焦点距離となる。

「待望の高倍率ズームレンズ。EOS Mシリーズで多彩な撮影スタイルを実現する。画面周辺部でも高画質を実現している」(戸倉氏)。

EOS M5と組み合わせれば、動画撮影時にレンズ内手ブレ補正とボディの電子手ブレ補正を組み合わせて大幅にブレや揺れを軽減できる「コンビネーションIS」が利用できる。コンビネーションISの対応レンズとしては、ほかにEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとなる。

■EFマウントの望遠ズームレンズ

EFレンズの新製品「EF70-300mm F4-5.6 IS II USM」も発表された。35mmフルサイズセンサーに対応する望遠ズームレンズとなっている。

ナノUSMにより動画でもスムーズなAFを実現したという。

「2005年から親しまれてきた現行品をこの度リニューアルした。液晶の表示パネルに様々な表示を行える機能を設けた。本体も梨地塗装を採用して洗練されたデザインにした」(戸倉氏)。

表示パネルには、撮影距離、焦点距離、レンズの揺れ量(手ブレ量)が表示される。レンズのMODEボタンを押すとこれらが切り替わる。

撮影距離表示では、ズーミングに合わせて被写界深度目盛りが可変するようになっている。

焦点距離表示では、APS-C機に装着した際には自動的に35mm判換算値が表示される。

レンズの揺れ量は、上下と左右の2軸について表示可能となっている。

また、MODEボタンを長押しすると液晶表示を反転させることもできる。

UDレンズなどの採用で画質の向上を図っている。

■新幹線もある程度追える

一眼レフカメラとミラーレスカメラの棲み分けについては、「EOSのフルラインナップとして提供すると考えている。EOS Mは小形軽量を目指している。一方、一眼レフはワールドワイドで人気が高い。それぞれを使い分けながらユーザーの多様性に応えていきたい」(戸倉氏)とした。

近い将来に一眼レフとミラーレスカメラはどれくらいの比率になるか? との質問には、「明快な見通しは持っていない。ミラーレスカメラの展開が早い地域と、一眼レフが人気の地域があり、なかなかひとまとめにして語れない状況にある」(戸倉氏)と答えた。

また、時速320kmの新幹線にEOS M5のAFは合うか? との質問もあり、「どこから狙うかで像面の移動量が異なるため一概には言えないが、一般的に想定されるシーンではある程度の距離までは追える。ただし、近づいてくると無理と思う」(戸倉氏)とした。

発表会ではEOS 5D Mark IVについても触れ、ファームウェアの規模が初代のEOS 5Dに対して5.4倍にもなっているとした。「開発も大変だが、評価も大変」(戸倉氏)だが、高性能、高品位を実現するためにそうした開発工程を克服したそうだ。

また、EOS 5D Mark IVの熱対策についても話があった。4K動画記録時は熱対策前はボディに触れないほど熱くなるそうだが、メカなどを見直して改善したとのこと。

デジカメ Watch,本誌:武石修

最終更新:9月26日(月)20時45分

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