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メジャーでも強豪軍団に黒田&新井的ベテランの存在

日刊スポーツ 9月15日(木)16時3分配信

 日本プロ野球で25年ぶりの優勝を飾った広島で、今季は黒田、新井の両ベテランの存在が大きくクローズアップされました。昨季までのエース前田がメジャーへ移籍。開幕前の戦力ダウンを心配する声をよそに、若手とベテランの力がかみ合い、快進撃を続けて頂点に立ちました。

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 メジャーでも、ペナント争い、さらにプレーオフを勝ち抜くチームには必ずと言っていいほど、チームをまとめるベテランが必要、と言われます。

 たとえば、1995年から13年連続でプレーオフに進出し、その間、世界一5回に輝いたヤンキースでは、「コア4(核の4人)」と呼ばれるリーダーが広く知られていました。野手のデレク・ジーターだけでなく、捕手ホルヘ・ポサダ、先発左腕アンディ・ペティット、抑えのマリアーノ・リベラと、各ポジションに生え抜きの実力者がいたことで、チームの統率が取れていました。

 特にメジャーの場合、米国だけでなく、中南米、アジアなど世界各国から選手が集まる「多国籍軍」です。国籍だけでなく、人種や言葉、文化の違う選手が、同じチームとして長丁場の162試合を戦うわけです。その間、当然のように認識のズレもあれば、好き嫌いもあります。時には、言い争いから大げんかに発展することも珍しくなく、チームが一体となることは、日本以上に簡単ではありません。

 とりわけシビれる試合が続く後半戦になると、チーム全体の雰囲気は重要になります。

 勝っても浮かれず、負けてもうつむかず-。

 そういう安定した土壌を築くためには、実績に加え、人格的にもチーム全員から尊敬されるリーダーの存在が重要になるというわけです。もちろん、単なる「お目付け役」というだけでなく、チームを盛り上げたり、引き締めたりと、リーダーの在り方もさまざまです。

 そういう意味で、現在、メジャー最高勝率を維持するカブスは、野手には二塁手ベン・ゾブリスト、先発投手のジョン・ラッキー、ジョン・レスターと、ベテランのリーダーと若手のバランスが取れています。ア・リーグトップのレンジャーズにしても、「兄貴」的な存在の三塁手エイドリアン・ベルトレ、投手にはコルビー・ルイス(元広島)、コール・ハメルズと、核となるベテラン選手がそろっています。

 だからといって、プレーオフを勝ち抜けるかどうかは別問題です。ただ、この両チームが、順当に白星を重ねているのは、決して偶然ではないような気がします。

【四竈衛】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「メジャー徒然日記」)

最終更新:9月15日(木)16時21分

日刊スポーツ

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