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【パラ自転車】冬季パラでもクロカン入賞の鹿沼が涙の銀メダル!

スポーツ報知 9月15日(木)16時14分配信

◆リオデジャネイロ・パラリンピック ▽パラサイクリング・ロード女子タイムトライアルB()

 パラサイクリングの女子B2・鹿沼由理恵(35)が、ロード・タイムトライアル(視覚障がい)30キロを39分32秒92で走り切り、銀メダルに輝いた。

 視覚障がい競技の自転車は2人乗り。前に健常の選手(パイロット)、後ろに視覚障がいの選手(ストーカー)が乗る。鹿沼のパイロットはガールズ競輪の田中まい(26)が務めている。2人は2014年のパラサイクリング世界選手権ロード・タイムトライアルで優勝。1度はコンビを解消するも、鹿沼が「田中さんとリオで走りたい」と頼み込み再びペアを結成。リオ大会のメダルを獲得した。

 幼い頃から運動が大好きだった鹿沼は28歳で10年バンクーバー冬季パラリンピックに「クロスカントリー」の選手として出場し、7位入賞を果たした。4年後のソチ冬季でメダルを目指していたが、練習中に左肩の靱帯(じんたい)を損傷。ストックを力強くつくことは左肩の負担が強すぎると、競技人生をあきらめた。そんな時、カナダのライバル選手から自転車競技を勧めら、自転車でパラリンピック出場を決意。12年9月からパラサイクルに転向した。その後、田中とのペアで上位の成績を残し続け、リオデジャネイロ大会の出場権を獲得。ギアが切り替わらないトラブルにも負けず銀メダルを手にした。鹿沼は「ここまで来られたのが本当に奇跡。ありがとうございました」と涙を流した。

 ◆鹿沼 由理恵(かぬま・ゆりえ) 1981年5月20日東京生まれ、35歳。女子B2(弱視)。楽天ソシオビジネス所属。先天性の網膜絡膜欠損(生まれたときから、目の焦点が合わない)。25歳の時、クロスカントリースキーを勧められ、練習に打ち込むように。パラリンピック初出場の「バンクーバー冬季パラリンピック」では、7位に入賞した。左肩の負傷を経て、12年9月から自転車競技に転向。15年世界選手権で2位、同年ジャパンパラサイクリングでは優勝を果たした。

 ◆パラサイクリング 切断、脳性まひ、視覚障がいなどの選手が参加。トラックは個人追い抜き、タイムトライアル、スプリントの3つで、ロードはタイムトライアルとロードレースの2つ。視覚障がい選手には「パイロット」と乗るタンデム(2人乗り用)がある。

最終更新:9月15日(木)16時14分

スポーツ報知