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仙台好き26イニング無失点 ホークス武田が自己タイ13勝

西日本スポーツ 9月15日(木)7時51分配信

■今月初の零封リレー

 味方が踏み荒らした敵地に、涼しい顔で立った。大量援護と仙台の夜風を背に、武田がチームを今月初の零封勝ちに導いた。コボスタ宮城で今季3戦全勝。7回無失点で、昨季からの連続無失点は26イニングに伸びた。「好きですね。昔は(マウンドが)低く感じるとこは苦手でしたけど。ま、投げ方も変わりましたけどね」。雨天中止となった13日から自身初のスライド。その影響への関心もそいだ。

2年ぶりの1試合4安打を放った本多

 3回12得点の間、相手に安打も許さなかった。攻撃が長時間に及んでも「気持ちを切らさないように。ブルペンいって、動いてました」。連打で無死一、二塁とされた4回。顔付近を襲ったウィーラーの打球を避けながら「反射。見えてない」と瞬時に出したグラブが球の勢いを殺す。フォローした遊撃今宮から併殺が完成。こんな一幕も、球場との良縁を感じさせた。

 2日前。ビールをたしなみ、やや赤い顔の工藤監督はこう切り出した。「俺の考えでは今ごろ武田は18勝してんだけどな」。仙台入りした夜、宿舎近くの焼き肉店での決起集会。各テーブルを回った指揮官は、武田の卓の面々を見渡して続ける。「千賀は今ごろ15勝、東浜は13勝」。若い先発陣の潜在能力と、伸びしろを強く信じる目だった。

 その工藤監督、この試合の投球を「ここというとこで強く投げて。うまくメリハリをつけた」と評した。メリハリこそ武田の真骨頂。当初の先発前日だった決起集会、特に神経質にもならず肉をぱくついた一方、調整は綿密だ。ここにきて「ウエートを強化してます。今も大事だし先も見据えながら」と言う。主眼は下半身。8月に100キロを挙げたスクワットは、今月120~130キロを挙げる。

■46分中断も志願続投

 攻撃中、降雨で46分中断した後の7回も望んで続投。ここでお役御免を受け入れたが、試合展開上「完封したかった」と思ってもいた。昨季に並ぶ自己最多13勝には「それどころじゃない。まず優勝できるように」と無関心。「今日は流れも良かったし、チームにもいい薬になったと思う。全員で貪欲に、一つ一つ勝っていければおのずと見えてくる」。余勢を駆って次週は日本ハムの前に仁王立ちする。

=2016/09/15付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:9月15日(木)7時51分

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