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【現地ルポ】沖縄の米軍ヘリパッド建設問題 抗議する人たちは次々と機動隊に運ばれていった

BuzzFeed Japan 9/15(木) 11:34配信

沖縄県東村と国頭村にまたがる広大な森で、米軍が訓練に使うヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)の工事が進んでいる。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

東村の高江地区を中心に以前から建設に反対してきた人たちは、政府によって工事が再開された7月22日以降、車両の侵入を防ごうと、県道で座り込みなどの抗議活動を続けている。

沖縄本島の北東に位置するこの地域では、6つのヘリパッド建設が計画されている。

ヘリパッド建設にともない、国内最大の敷地を持つ米軍北部訓練場は、一部が返還される予定だ。「N-4」と書かれた2カ所ではすでにヘリパッドが完成。オスプレイが離発着訓練をしており、集落での騒音も激しくなっている。

そうした中での抗議活動に対し、現場には沖縄県警、さらに警視庁や大阪府警、神奈川、福岡、愛知県警などから400~500人の機動隊員が動員された。日々、参加者と機動隊員の「衝突」が相次いでいる。

いったい、何が起こっているのか。BuzzFeed Newsは9月14日、現地で取材した。

「反対運動は邪魔」と言われる

この日は午前7時半ごろから、工事現場ちかくの県道で抗議集会が開かれた。約150人が片側1車線の道に広がり、工事車両が通れないよう、橋の両側には車を並べている。

集まっている人たちの多くは、近隣の名護市、うるま市や那覇市などからバスや車で駆けつけている沖縄の人たち。本土からの人たちもいる。

40代以上の男女が中心で、名護市辺野古で続く米海兵隊基地建設の反対運動に参加している人も多いという。

一方で、東村の住民は少ない。高江地区に10年前から暮らし、夫婦で活動に参加している40代の女性はBuzzFeed Newsの取材にこう話す。

「反対運動に参加する人はお金をもらっている、なんて噂が立つこともある。それに、反対運動をしていれば、邪魔になっていると言われることもある。人口140人ほどの集落で基地建設に異を唱えることは難しいことなんです。生活のことも考えると、なかなか付近の人は運動には参加できませんよね」

「でも、地域の8割の人は建設に反対していますし、賛成している人は誰もいません。私もどうにかして建設を止めたいと思って、座り込みに参加しています」

確かに地元紙・琉球新報を見ると、高江の全67世帯の56.7%に当たる38世帯が回答したアンケートで、「反対」が80%で「その他(どちらでもない、分からないなど)」の20%を大きく上回った。賛成は1人もいなかった。

抗議集会前日の9月13日には、陸上自衛隊の輸送ヘリが、工事用の車両を空輸。米軍基地建設のために自衛隊が利用される事態は異例で、大きな反発を生んでいた。最終的に、参加者は200人以上に膨れ上がった。

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最終更新:9/15(木) 11:34

BuzzFeed Japan

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。