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佐賀空港、滑走路延長効果140億円

佐賀新聞 9/15(木) 10:15配信

年間利用者100万人を予想

 佐賀県は14日、佐賀空港の滑走路2千メートルの2500メートルへの延長に関して、国内外や地元の利用者の消費行動などによる経済波及効果が年間140億円になるとの試算を示した。延長滑走路の供用開始時点の就航路線は国内線が1日9往復、国際線が週24往復を見込む。事業費は約80億円で工期は10年程度になるとしている。

 県では、昨年11月から滑走路延長に関する調査事業を実施した。滑走路延長の必要性や効果、工法の検討、概算事業費の試算、工期の整理などを進め、今月上旬に結果がまとまった。

 事業効果は、国の空港整備の費用対効果分析マニュアルに沿った試算で約1・4となり、事業効果があるとされる1・0を上回った。2500メートルの滑走路で使用可能となる機材は、中型ジェット(ボーイング787-8)で航続距離7千キロとインド全域をカバーでき、格安航空会社でよく使われる小型ジェット(エアバスA320-200、ボーイング737-800)が4千キロとタイ・バンコクまで飛行できるという。

 供用開始時点の就航見込みは、「滑走路延長が路線誘致のプラス材料になる」との観点も加味して、国内線が羽田、成田、中京、関西便で1日計9往復、国際線が上海、ソウル、台湾、香港、タイ、シンガポールで週24往復。年間利用者は国内線66万人、国際線38万人を予想する。

 事業費約80億円は、計画段階から住民を巻き込んで検討する「パブリックインボルブメント」や環境アセスメントの費用も含むが平行誘導路は対象外。昨年9月に県がまとめた空港の将来ビジョンの中で、滑走路延長の事業費を約100億円と見込んでいたが、昨年整備した駐車場拡張と現在事業を進めている駐機場拡張の費用を含んだ数字で、今回の試算には含まれない。国交省の補助制度に採択されれば、実施設計と工事費の半額が補助される。

最終更新:9/15(木) 10:15

佐賀新聞