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玉野市民病院 累積赤字40億円超 15年度決算、厳しい経営続く

山陽新聞デジタル 9月15日(木)10時23分配信

 岡山県玉野市は、市民病院の2015年度事業会計決算をまとめた。赤字額は2億7263万円で、地方公営企業の会計制度見直しの初年度だった前年度より3億298万円減少したが、入院患者の急減など厳しい経営状況が続いており、累積赤字は41億1464万円と、初めて40億円を突破した。

 病院の1年間の経営活動を見ると、診療報酬などの医業収益は前年度比2億259万円減の15億1097万円。人件費、薬品代などの医業費用は2億4650万円減の20億1259万円。収益から支出を差し引いた医業損失は4391万円減の5億162万円だった。

 地方公営企業の会計制度見直しで、将来の職員の退職金などを準備することが義務化されたことに伴い、前年度は2億1593万円の特別損失が発生したが、15年度も1億3742万円を計上。市の一般会計からの繰入金は4億607万円で、このうち3億2756万円を経営活動につぎ込んだが、赤字は解消できなかった。

 1年間の延べ患者数は、医師数が15年度中に3人減ったことなどが影響し、入院、外来ともに減少。入院は5294人少ない3万1792人で、病床利用率は7・5ポイント下がって43・6%と、黒字確保の目安とされる70%を大きく下回った。外来は1万1875人減の5万6415人だった。

 市民病院の事業会計決算は1992年度から単年度純損失額を計上し続けており、09年度に改革プラン、11年度に経営改善計画を策定したが、“赤字体質”からの脱却には至っていない。16年度からは、医療法人平成博愛会(徳島市)との業務提携による経営改善を進めており、病院側は「民間の経営ノウハウによる抜本的な改革を進め、地域医療の拠点病院として市民ニーズに応えたい」としている。

最終更新:9月15日(木)10時23分

山陽新聞デジタル