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水素還元製鉄法の技術開発、試験高炉の解体調査に着手

鉄鋼新聞 9/15(木) 6:00配信

 水素還元製鉄法の基盤技術の確立を目指す官民共同プロジェクトで、試験高炉を活用した実証実験が順調に進んでいる。1回目の試験高炉の操業が終わり、操業状況を解析する「解体調査」がこのほど始まった。2回目以降の同実験を進める上で重要な基準となるデータ収集が目的で、10月をめどに作業を終える見通し。

 同プロジェクトは高炉4社と経済産業省などが共同で進める環境調和型製鉄プロセス技術開発「COURSE(コース)50」。開発技術の柱の一つとなる水素還元法の基盤技術確立に向けて昨年、新日鉄住金君津製鉄所(千葉県君津市)に試験高炉を建設し、1回目の試験高炉の操業を7月から進めていた。
 1回目の試験高炉の操業は7月9日~29日まで約3週間にわたり実施。その後、炉体が冷えるのを待って8月下旬から解体調査に着手した。
 解体調査は、操業を終えた試験高炉の内部から原料などの内容物を取り出し、分析・評価する作業。試験高炉は10年以上連続操業する実際の高炉と異なり短期間で稼働を休止でき、内容物を残したままで休止できる。高炉内はブラックボックスとされるが、残留した内容物の分析・評価により操業改善の手掛かりを得られる。
 1回目の実証実験では、標準的な操業条件を適用した状態で試験高炉を吹き止めた。この分析データを基準に2回目以降の実証実験で水素還元製鉄法の最適な操業条件を探る。試験高炉を用いた2回目の実証実験は2016年度内に行う予定。

最終更新:9/15(木) 6:00

鉄鋼新聞