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車載システム「乗っ取り」防ぐ! ヴィッツが組み込みセキュリティー技術にめど

日刊工業新聞電子版 9/15(木) 16:20配信

「つながるクルマ」開発に対応

 ヴィッツ(名古屋市中区、服部博行社長)は、車載システムを外部ネットワークからの侵入などから守る「組み込みセキュリティー」の技術にめどをつけ、自動車業界向けに導入支援を始めた。欧米の技術規格の解説や製品へのセキュリティー技術の組み込み支援などをする。コネクティッドカー(つながる車)などの開発が加速する中、車の「乗っ取り」などの危険性が高まっていることに対応する。

 導入支援事業は五つの内容で構成。車載LANに使われるCAN通信などの安全性を高める「車載セキュリティ技術」、顧客の開発工程を改善する「プロセス構築」などだ。

 ヴィッツは5月、組み込みセキュリティーの概念文書がドイツの国際認証機関「テュフズード」に技術的に正しいと認められ、車載システムのセキュリティー確立にめどをつけた。遠隔地から車のECU(電子制御ユニット)のリプログラミングをすることを想定しており、既に車メーカーや車部品メーカーなど10社程度の引き合いがあるという。

 自動車業界では車載システムへのハッキングの懸念からリコール(無償回収・修理)が実施されるなどし、安全性確立のニーズが強まっている。今後はあらゆるモノがネットにつながるIoT社会を見据えて、車以外のシステムへの応用を急ぐ。具体的には産業用ロボットや飛行ロボット(ドローン)などを想定している。

 ヴィッツの2016年8月期売上高は、前期比13%増となる約18億円だった。同社には自動車部品大手のアイシン精機や工作機械大手のオークマがそれぞれ約10%を出資している。

最終更新:9/15(木) 16:20

日刊工業新聞電子版

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