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鹿児島・三反園知事が所信表明 野党となった自民、公明両党は早くも対決姿勢

西日本新聞 9月15日(木)11時35分配信

 14日開会した鹿児島県議会。初めての所信表明で三反園訓(みたぞのさとし)知事は「県民と新しい力強い鹿児島をつくる」と協力を呼び掛けた。20日の代表質問から論戦が始まる。野党となった自民、公明両党は早くも対決姿勢を強め、少数与党の県民連合も川内原発(同県薩摩川内市)を巡る専門家組織「原子力問題検討委員会」の早期設置を求める構え。知事は難しいかじ取りを迫られそうだ。

 この日の傍聴席。開会前から大勢の人で埋まり、新知事への期待と注目の大きさをうかがわせた。知事が本会議場に現れると一部で拍手も起きた。

 知事は冒頭で「県民の県民による県民のための政治を行う」と強調。ニュースキャスター経験を生かし、県産品などトップセールスを積極的に展開すると述べた。知事選で掲げた観光など6分野の公約を実現することで「鹿児島は日本一を目指す」とも訴えた。

 傍聴席で耳を傾けていた鹿児島市の自営業山下登史江さん(62)は「県民のためにやってくれる知事だと思う。公約にも期待している」とエールを送った。

自民党県議団会長「トーンダウンしたのではないか」

 約1時間に及んだ所信表明と議案の提案理由説明。公約具体化に向けた説明には新味を欠いた。

 知事が意欲を見せるドーム球場建設については「プロ野球キャンプ、公式戦の誘致に努め、必要な整備のあり方を検討する」と公約とほぼ同じ表現。目玉施策の「子ども医療費の医療機関窓口での負担ゼロ」に関しても「市町村や関係機関と協議しながら充実に向けて検討を進めたい」との表現にとどまった。

 自民党県議団の堀之内芳平会長は「トーンダウンしたのではないか。選挙中に財源の裏付けのない手形を切ったのは明らかだ」と批判。公明党県議団の成尾信春団長も「(今後の質疑で)公約の財源やスケジュールをしっかりただす。夢や希望を語るのはいいが、政治は結果だ」と述べた。

 知事を支える県民連合の柳誠子会長は、各地で視察や対話を続ける知事の姿勢を「スピード感がある」と評価。一方、めどが立たない原子力問題検討委員会の設置については「今回の補正予算案に計上されていないのは残念」と語った。

 共産党の松崎真琴県議は「知事は思いを強く語り、これからスタートだという印象。子ども医療費の窓口負担ゼロを実現してほしい」と期待を寄せた。

=2016/09/15付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:9月15日(木)11時35分

西日本新聞

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